保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育実習理論 問20

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育実習理論 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
新任職員のGさん(男性)は、大学を卒業して、児童養護施設に勤めた。着任して3か月が経ったころ、K君(中学2年生)から馬鹿にされる発言を繰り返されるようになった。困惑しつつもGさんは、K君に馬鹿にするのをやめるように話すが、K君は全く気に留めない。それどころか言動がエスカレートしてしまった。
Gさんは馬鹿にされることにとても腹が立ってきたが、その感情をどう処理してよいのか、わからない状態であった。

【設問】
次のうち、施設管理者等が取るべきGさんへの対応として、最も不適切なものを一つ選びなさい。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題のポイントは以下の通りです。

職員のGさんがK君に対してどのように対応すればよいのか?

施設全体で解決していくことが大切です。

選択肢1. 施設長、基幹的職員などにいつでも相談できる体制を確立する。

日頃から連携を取り、職員全体での認識、問題解決をしていくことが大切です。

選択肢2. Gさんの成長を図るためにひとりで問題を解決させる。

正解です。

職員全体での認識、問題解決をしていくことが大切です。

選択肢3. スーパービジョンを実施する。

スーパービジョンとはカウンセリングにおいて、診断・面接の能力を高めるために、カウンセリングの初心者が担当したケースについてカウンセリングの専門家や指導者に意見または指導を仰ぐことは大切です。

選択肢4. K君に関するアセスメントを共有する。

あるものごとが人や物や環境において事前において事前に起こり得ることを、判断や評価しておくことは、大切です。

選択肢5. アンガーマネジメント等の研修を受けることを提案する。

アンガーマネジメントとは、怒りを予防し制御、分散するための心理プログラムです。

まとめ

問題解決には、施設全体でK君についての計画を立てGさんも、研修や指導を仰ぎ、能力を高めることが必要です。

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02

次の用語についても、よく確認しておきましょう。

選択肢1. 施設長、基幹的職員などにいつでも相談できる体制を確立する。

適切な対応であるため、不正解です。

・スーパービジョン

 対人援助職者(スーパーバイジー)が指導者(スーパーバイザー)から教育を受ける過程。

指導者が援助者と規則的に面接を行い、継続的な訓練を通じて専門的スキルを向上させること を目的としている。

・アセスメント

対象を客観的に調査、評価すること。

選択肢2. Gさんの成長を図るためにひとりで問題を解決させる。

不適切な対応であるため、正解です。

Gさんは、自身の怒りの感情をどう処理してよいのかわからない状態であり、ひとりでの問題解決は適切ではありません。相談できる環境づくりが重要です。

選択肢3. スーパービジョンを実施する。

適切です。

選択肢4. K君に関するアセスメントを共有する。

適切です。

選択肢5. アンガーマネジメント等の研修を受けることを提案する。

適切です。

まとめ

正解は「Gさんの成長を図るためにひとりで問題を解決させる。」です

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