保育士の過去問
令和5年(2023年)前期
子ども家庭福祉 問5
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問題
保育士試験 令和5年(2023年)前期 子ども家庭福祉 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、「全国保育士会倫理綱領」の一部である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
前文 (略)
1 私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその( A )を積極的に増進するよう努めます。
2 (略)
3 (略)
4 私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、保育を通して知り得た個人の情報や( B )を守ります。
5 (略)
6 私たちは、日々の保育や子育て支援の活動を通して子どものニーズを受けとめ、子どもの立場に立ってそれを( C )します。また、子育てをしているすべての保護者のニーズを受けとめ、それを( C )していくことも重要な役割と考え、行動します。
7 (略)
8 私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの( D )と専門性の向上に努め、専門職としての責務を果たします。
前文 (略)
1 私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその( A )を積極的に増進するよう努めます。
2 (略)
3 (略)
4 私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、保育を通して知り得た個人の情報や( B )を守ります。
5 (略)
6 私たちは、日々の保育や子育て支援の活動を通して子どものニーズを受けとめ、子どもの立場に立ってそれを( C )します。また、子育てをしているすべての保護者のニーズを受けとめ、それを( C )していくことも重要な役割と考え、行動します。
7 (略)
8 私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの( D )と専門性の向上に努め、専門職としての責務を果たします。
- A:幸福 B:秘密 C:代弁 D:人間性
- A:幸福 B:法規 C:弁護 D:人格
- A:福祉 B:秘密 C:代弁 D:人間性
- A:福祉 B:法規 C:弁護 D:人間性
- A:福祉 B:秘密 C:代弁 D:人格
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この過去問の解説 (2件)
01
本問は、2003(平成15)年に策定された「全国保育士会倫理綱領」の8つの条文からの出題です。
「全国保育士倫理綱領」とは?
全国保育士会の活動の根本となるものであり、保育士が本綱領を行動規範とし、常に自らの人間性と専門性を見つめ直す姿勢と向上心を持つことによって、一人ひとりの子どもの最善の利益を実現していくことを目標として掲げられています。
それでは、キーワードに注目しながら、綱領の前文と8つの条文を見てみましょう。
前文
すべての子どもは、豊かな愛情のなかで心身ともに健やかに育てられ、自ら伸びていく無限の可能性を持っています。
私たちは、子どもが現在(いま)を幸せに生活し、未来(あす)を生きる力を育てる保育の仕事に誇りと責任をもって、自らの人間性と専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、次のことを行います。
私たちは、子どもの育ちを支えます。
私たちは、保護者の子育てを支えます。
私たちは、子どもと子育てにやさしい社会をつくります。
1.子どもの最善の利益の尊重
私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその福祉を積極的に増進するよう努めます。
2.子どもの発達保障
私たちは、養護と教育が一体となった保育を通して、一人ひとりの子どもが心身ともに健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境を用意し、生きる喜びと力を育むことを基本として、その健やかな育ちを支えます。
3.保護者との協力
私たちは、子どもと保護者のおかれた状況や意向を受けとめ、保護者とより良い協力関係を築きながら、子どもの育ちや子育てを支えます。
4.プライバシーの保護
私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、保育を通して知り得た個人の情報や秘密を守ります。
5.チームワークと自己評価
私たちは、職場におけるチームワークや、関係する他の専門機関との連携を大切にします。
また、自らの行う保育について、常に子どもの視点に立って自己評価を行い、保育の質の向上を図ります。
6.利用者の代弁
私たちは、日々の保育や子育て支援の活動を通して子どものニーズを受けとめ、子どもの立場に立ってそれを代弁します。
また、子育てをしているすべての保護者のニーズを受けとめ、それを代弁していくことも重要な役割と考え、行動します。
7.地域の子育て支援
私たちは、地域の人々や関係機関とともに子育てを支援し、そのネットワークにより、地域で子どもを育てる環境づくりに努めます。
8.専門職としての責務
私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの人間性と専門性の向上に努め、専門職としての責務を果たします。
よって、問題の正解は、A「福祉」B「秘密」C「代弁」D「人間性」です。
A:誤りです。
正解は、「福祉」です。
B、C、D:正解です。
A、B、C、Dのすべてが誤りです。
正解は、
「A:福祉 B:秘密 C:代弁 D:人間性」です。
A、B、C、D:すべて正解です。
A:正解です。
B:誤りです。
正解は、「秘密」です。
C:誤りです。
正解は、「代弁」です。
D:正解です。
A、B、C:正解です。
D:誤りです。
正解は、「人間性」です。
「全国保育士会」のホームページにて、倫理綱領をよく理解するための「全国保育士会倫理綱領学習シート」(穴埋め式)が公開されていますので、そちらも利用するとより理解が深まるでしょう。
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02
「全国保育士会倫理綱領」からの問題です。
原文をみておきましょう。
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全国保育士会倫理綱領
すべての子どもは、豊かな愛情のなかで心身ともに健やかに育てられ、自ら伸びていく無限の可能性を持っています。
私たちは、子どもが現在(いま)を幸せに生活し、未来(あす)を生きる力を育てる保育の仕事に誇りと責任をもって、自らの人間性と専門性の向上に努め、一人ひとりの子どもを心から尊重し、次のことを行います。
1.子どもの最善の利益の尊重
私たちは、一人ひとりの子どもの最善の利益を第一に考え、保育を通してその福祉を積極的に増進するよう努めます。
2.子どもの発達保障
私たちは、養護と教育が一体となった保育を通して、一人ひとりの子どもが心身ともに健康、安全で情緒の安定した生活ができる環境を用意し、生きる喜びと力を育むことを基本として、その健やかな育ちを支えます。
3.保護者との協力
私たちは、子どもと保護者のおかれた状況や意向を受けとめ、保護者とより良い協力関係を築きながら、子どもの育ちや子育てを支えます。
4.プライバシーの保護
私たちは、一人ひとりのプライバシーを保護するため、保育を通して知り得た個人の情報や秘密を守ります。
5.チームワークと自己評価
私たちは、職場におけるチームワークや、関係する他の専門機関との連携を大切にします。
また、自らの行う保育について、常に子どもの視点に立って自己評価を行い、保育の質の向上を図ります。
6.利用者の代弁
私たちは、日々の保育や子育て支援の活動を通して子どものニーズを受けとめ、子どもの立場に立ってそれを代弁します。
また、子育てをしているすべての保護者のニーズを受けとめ、それを代弁していくことも重要な役割と考え、行動します。
7.地域の子育て支援
私たちは、地域の人々や関係機関とともに子育てを支援し、そのネットワークにより、地域で子どもを育てる環境づくりに努めます。
8.専門職としての責務
私たちは、研修や自己研鑽を通して、常に自らの人間性と専門性の向上に努め、専門職としての責務を果たします。
社会福祉法人 全国社会福祉協議会
全国保育協議会
全国保育士会
(平成15年2月26日 平成14年度第2回全国保育士会委員総会採択)
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これより、正解は「A 福祉 B 秘密 C 代弁 D人間性」です。
Aが誤りです。
正解は「A 福祉」です。
A、B、C、Dのすべてが誤っています。
正解は「A 福祉 B 秘密 C 代弁 D人間性」です。
正解の選択肢です。
B、Cが誤りです。
正解は「B 秘密 C 代弁」です。
Dが誤りです。
正解は「D人間性」です。
「全国保育士会倫理綱領」に目を通し、内容把握に努めましょう。
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