保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問12 (保育原理 問12)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 問12(保育原理 問12) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、日本における保育の歴史に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  1876(明治9)年、幼稚園が創設されると同時に保姆資格が法律で規定された。
B  1890(明治23)年に赤沢鍾美が創設した新潟静修学校では、子守をしながら通う生徒のために次第に乳幼児を別室で預かるようになり、これがのちの保育事業へと発展した。
C  1900(明治33)年、経済的に恵まれない家庭の子どもたちのために野口幽香と森島峰の二人が二葉幼稚園を創設した。
D  1947(昭和22)年、幼児教育への期待が高まり、幼稚園に関する最初の独立した法律である「幼稚園令」が制定された。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

 

A. × 

1876年に日本初の幼稚園(東京女子師範学校附属幼稚園)が創設されましたが、保姆資格が法律で規定されたのはこの時ではありません

保姆資格が法律で規定されたのは、1948年(昭和23年)の児童福祉法施行の時です。

この時に保育所が児童福祉施設として位置づけられ、保姆の資格要件が定められました。


B. ○ 

1890年に赤沢鍾美が新潟静修学校を創設し、生徒の幼い弟妹を預かるようになったことが確認できます。

これが後の保育事業の先駆けとなっています。

 

C. ○ 

 二葉幼稚園の創設年と創設者の情報は正確です。


 

D. × 

1947年に「幼稚園令」が制定されたという記述は誤りです。

幼稚園令は1926年(大正15年)に制定されています

1947年は学校教育法が制定された年で、この法律に幼稚園に関する規定が含まれました。


 

したがって、正解は

「A:×  B:○  C:○  D:×」となります。



 

選択肢3. A:×  B:○  C:○  D:×

この選択肢が正解です。

参考になった数127

02

A 不適切です。

保姆資格が法律で規定されたのは、1948年(昭和23年)です。

 

B 適切です。

1890(明治23)年に赤沢鍾美が新潟静修学校を創設しました。

 

C 適切です。

1900(明治33)年、野口幽香と森島峰が二葉幼稚園を設立しました。

 

D 不適切です。

幼稚園令は1926年(大正15年)に制定されています。

選択肢3. A:×  B:○  C:○  D:×

適切です。

参考になった数5

03

日本の幼児保育の歴史は、社会の変化や教育思想の導入とともに発展してきました。設立者たちの想いや制度化への流れを知ることは、保育の背景を理解するうえでとても大切です。それでは各記述が正しいか、見ていきましょう。

選択肢3. A:×  B:○  C:○  D:×

A.「1876年、幼稚園創設と同時に保姆資格が法律で規定された。」

× 不適切
1876年に東京女子師範学校付属幼稚園が創設されたことは正しいですが、保姆資格が法律で規定されたのは、その後の「幼稚園令」などであり、時期が一致しません。したがってこの記述は×です。

 

B.「1890年に赤沢鍾美が新潟静修学校を創設し、通学中の生徒の子どもを預かる託児所を始め、やがて保育に発展した。」

○ 適切
これは日本で最初期の児童保育の例として知られており、指針的にも重要な歴史的事実とされています。

 

C.「1900年、野口幽香と森島峰が、貧しい家庭の子どもたちのために二葉幼稚園を創設した。」

○ 適切
明治33(1900)年に設立された二葉幼稚園(後の保育園)は、貧しい子どもたちへの教育支援を目的として創設された、歴史的にも重要な取り組みです。

 

D.「1947年、幼稚園に関する最初の独立した法律である『幼稚園令』が制定された。」

× 不適切
実際の「幼稚園令」は、大正15年(1926年)に勅令として制定されたものであり、1947年ではありません。1947年は「児童福祉法」が制定された年です。

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

×、○、○、×が正解になります。

日本における保育の歴史を振り返ると、現代の保育制度の根っこにある先駆者たちの活動が見えてきます。こうした知識は学びの土台になりますよ。

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