保育士 過去問
令和6年(2024年)前期
問28 (教育原理 問8)
問題文
次の記述に該当する語句として、正しいものを一つ選びなさい。
学ぶ内容をそれぞれの分野に分けて系統的に教えるような編成をしたカリキュラム。すべての分野において身に付けさせたいとおとなが考えていることがバランスよく配置でき、かつその習得状況の把握が容易である。また、系統的に教えることができるため、既習事項の把握を行いながら、学習者にとっても効率的に多くのことを学ぶことができる。一方で、子どもの興味関心とのずれが生じやすいこと、教えられる内容の間で関連性がみえにくいことがある。
学ぶ内容をそれぞれの分野に分けて系統的に教えるような編成をしたカリキュラム。すべての分野において身に付けさせたいとおとなが考えていることがバランスよく配置でき、かつその習得状況の把握が容易である。また、系統的に教えることができるため、既習事項の把握を行いながら、学習者にとっても効率的に多くのことを学ぶことができる。一方で、子どもの興味関心とのずれが生じやすいこと、教えられる内容の間で関連性がみえにくいことがある。
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問題
保育士試験 令和6年(2024年)前期 問28(教育原理 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
次の記述に該当する語句として、正しいものを一つ選びなさい。
学ぶ内容をそれぞれの分野に分けて系統的に教えるような編成をしたカリキュラム。すべての分野において身に付けさせたいとおとなが考えていることがバランスよく配置でき、かつその習得状況の把握が容易である。また、系統的に教えることができるため、既習事項の把握を行いながら、学習者にとっても効率的に多くのことを学ぶことができる。一方で、子どもの興味関心とのずれが生じやすいこと、教えられる内容の間で関連性がみえにくいことがある。
学ぶ内容をそれぞれの分野に分けて系統的に教えるような編成をしたカリキュラム。すべての分野において身に付けさせたいとおとなが考えていることがバランスよく配置でき、かつその習得状況の把握が容易である。また、系統的に教えることができるため、既習事項の把握を行いながら、学習者にとっても効率的に多くのことを学ぶことができる。一方で、子どもの興味関心とのずれが生じやすいこと、教えられる内容の間で関連性がみえにくいことがある。
- 経験カリキュラム
- 潜在的カリキュラム
- 教科カリキュラム
- 合科カリキュラム
- 統合カリキュラム
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この過去問の解説 (3件)
01
「学ぶ内容をそれぞれの分野に分けて系統的に教える」という点は、教科ごとに分けて教える教科カリキュラムの特徴を示しています。
「すべての分野において身に付けさせたいとおとなが考えていることがバランスよく配置でき」という点も、教科カリキュラムの利点を示しています。
「系統的に教えることができる」という表現も、教科カリキュラムの特徴を表しています。
欠点として挙げられている「子どもの興味関心とのずれが生じやすい」「教えられる内容の間で関連性がみえにくい」という点も、教科カリキュラムの課題です。
経験カリキュラムは、学習者の直接的な経験を重視し、実践的な活動を通じて学ぶことを重視します。
体験学習やプロジェクト学習などがこれに該当します。
これらのカリキュラムは、それぞれ異なるアプローチで学習を構成し、多様な教育目標の達成を目指しています。
潜在的カリキュラムは、学校生活の中で子どもたちが無意識のうちに学び取る価値観、態度、社会規範などを指します。
例えば、教師の言動や学校の雰囲気から、挨拶の仕方や時間の守り方などを学びます。
これは意図的に計画されたカリキュラムとは対照的です。
教科カリキュラムは、伝統的な教科別の学習内容を体系的に配置したものです。
各教科(国語、数学、理科など)が独立して教えられます。
合科カリキュラムは、複数の教科を関連付けて学習する方法です。
例えば、社会科と理科を組み合わせて環境問題を学ぶなど、教科の枠を超えた学習を促進します。
統合カリキュラムは、教科の枠を超えてテーマやプロジェクトを中心に学習内容を構成します。
より包括的な学習経験を提供し、実生活との関連性を重視します。
それぞれのカリキュラムの特徴を、自分の中で理解しておきましょう。
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02
それぞれのカリキュラムの本質を捉えることで理解につながります。
経験カリキュラムとは、子どもの実生活での興味や関心、生活経験を重視した内容です。
潜在的カリキュラムとは、学校での教育活動以外のことで、生活を通して子どもたちが無意識のうちに学ぶことです。
正答です。
合科カリキュラムとは、関係性のある教科を組み合わせて学んでいくことです。
統合カリキュラムとは、横断的な視点を取り入れ、複数の関連ある教科を組み合わせて学ぶ学習方法です。
それぞれのカリキュラムのメリット、デメリットも学んでおくとよいです。
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03
カリキュラム(教育課程)は、どのように内容を整理し教えるかという構成の工夫がキーとなります。問題文は「学ぶ内容を体系的に分野ごとに編成し、習得状況を把握しやすい」とあり、まさに教科カリキュラムの特徴を説明しています。
学習者の興味や生活経験を出発点に組み立てる「体験重視型」です。
長所:興味や主体性が高まりやすく、学びが身近になる。
短所:学習目標や知識構造を体系的に身につけにくい場合がある。
などの特徴があります。
明文化されていませんが、学校文化・空間・雰囲気などから自然に学ぶ価値観や態度を示しています。
授業ではなく、日常の関わりを通して学ぶ「無意識の教育」が特徴です。
正解
教科カリキュラムとは、学ぶ内容を「教科」ごとに分け、体系的に編成する形式です。
長所:学びの構造が整理され、習得度確認がしやすい。
短所:学習者の興味・教科間の関連性が薄くなることがある。
などの特徴があります。
教科の区分を残しつつ、内容面で関連性のある教科同士で関連づけて編成する形式です。
例えば、地理・歴史・公民を相互関連として扱うものがこれにあたります。
複数の教科を融合し、ひとつの領域やテーマで再編成するタイプです。
「社会科」に地理・歴史・公民をまとめるなどが、これにあたります。
これらのカリキュラム形式は、それぞれ「教育の目的」や「子どもの学び方」に合わせて、バランスよく取り入れられています。試験で出たときにも、それを思い出すと判断がしやすくなります。
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