保育士の過去問
令和6年(2024年)前期
子ども家庭福祉 問17

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)前期 子ども家庭福祉 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、子育て支援に関する記述として、「保育所保育指針」に照らし、適切なものを○、 不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  保育所における保護者に対する子育て支援は、子どもの最善の利益を念頭に置きながら、保育と密接に関連して展開されるところに特徴があることを理解して行う必要がある。
B  保護者自身の主体性、自己決定を尊重することが子育て支援の基本となる。
C  子育て支援に当たり保育士等は、保護者に対する指導的態度が求められる。
D  保育者と保護者の援助関係は、安心して話をすることができる状態が保障されていること、プライバシーの保護や守秘義務が前提となる。

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この過去問の解説 (1件)

01

この問いでは、保育所保育指針にて決められている子育て支援のあり方について問われている。

 

A→

 

保育所保育指針には、第1章総則ー1ー(2)ーイ に「保育所は、入所する子どもの保護者に対し、その意向を受け止め、子どもと保護者の安定した関係に配慮し、保育所の特性や保育士等の専門性を生かして、その援助に当たらなければならない。」とあります。

 

また、第4章子育て支援ー2-(1)-イでは「保育の活動に対する保護者の積極的な参加は、保護者の子育てを自ら実践する力の向上に寄与することから、これを促すこと。」とあります。

 

つまり、保育士は常に子どもの最善の利益を考えながら、日頃の保育の意図や保育所での取り組みを丁寧に伝え、保護者と互いに情報や考えを共有しながら子ども理解を深めていき、保護者の子育ての実践力の向上を促していきます。

 

よって、Aの「保育所における保護者に対する子育て支援は、子どもの最善の利益を念頭に置きながら、保育と密接に関連して展開されるところに特徴があることを理解して行う必要がある。」は正しいです。

 

 

B→

 

保育所保育指針の第4章子育て支援ー1-(1)-アには「保護者に対する子育て支援を行う際には、各地域や家庭の実態等を踏まえるとともに、保護者の気持ちを受け止め、相互の信頼関係を基本に、保護者の自己決定を尊重すること。」とあります。

 

子育て支援のねらいには、保護者が自ら子育てを実践する力の向上があります

 

よって、Bの「保護者自身の主体性、自己決定を尊重することが子育て支援の基本となる。」は、正しいです。

 

 

C→×

 

保育所保育指針の第4章子育て支援ー1-(1)-イには「保育及び子育てに関する知識や技術など、保育士等の専門性や、子どもが常に存在する環境など、保育所の特性を生かし、保護者が子どもの成長に気付き子育ての喜びを感じられるように努めること。」とあります。

 

保育士の子育て支援の目的は、保護者が子育てをポジティブに捉えられるようにサポートしていくことにあります。また、あくまでも保護者が主体となることが大切なので、指導的態度は必要ありません。

 

よって、Cの「子育て支援に当たり保育士等は、保護者に対する指導的態度が求められる。」は、誤りです。

 

 

D→

 

保育所保育指針の第4章子育て支援-1-(1)-イには「子どもの利益に反しない限りにおいて、保護者や子どものプライバシーを保護し、知り得た事柄の秘密を保持すること。」とあります。

 

保護者との信頼関係を築く上で、プライバシーの保護や守秘義務は大切にしなければなりません

 

よって、Dの「保育者と保護者の援助関係は、安心して話をすることができる状態が保障されていること、プライバシーの保護や守秘義務が前提となる。 」は、正しい。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○

全て正しいので、正解です。

まとめ

保育士として働く上で、保護者との関わりは子どもの最善の利益を求める上でとても重要となります。より良い子育て環境を作っていく上で、保護者に寄り添ったサポートをしていくようにしましょう。


 

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