保育士 過去問
令和6年(2024年)後期
問50 (子ども家庭福祉 問10)

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問題

保育士試験 令和6年(2024年)後期 問50(子ども家庭福祉 問10) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、「こども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第19次報告)」(令和5年9月こども家庭庁)に関する記述として、不適切なものを1つ選びなさい。
  • 第1次報告から第19次報告までの総数でみると、生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例(心中以外の虐待死)の実母の年齢は、「19歳以下」が最も多い。
  • 第19次報告における心中以外の虐待死では、死亡したこどもの年齢は0歳が最も多い。
  • 第19次報告の心中以外の虐待死事例と心中による虐待死事例の両方において、主たる加害者は実母が最も多い。
  • 第19次報告における心中以外の虐待死のうち、死因となった主な虐待の類型では、ネグレクトが最も多い。
  • 第1次報告から第19次報告までの総数でみると、生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例の出産した場所では、「自宅」「自宅外」「医療機関」「不明」のうち、「自宅」が最も多い。

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この過去問の解説 (2件)

01

こども家庭庁による「こども虐待による死亡事例等の検証結果等について(第19次報告)」の結果からの出題です。不適切なものを選ぶ設問ですので注意しましょう。

虐待は年齢が低いほど起こりうること、また実母が多く、身体的虐待によるものが多いことを頭に入れておきましょう。

選択肢1. 第1次報告から第19次報告までの総数でみると、生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例(心中以外の虐待死)の実母の年齢は、「19歳以下」が最も多い。

適切です。

第1次報告から第19次報告までの総数でみると、生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例(心中以外の虐待死)の実母の年齢は、「19歳以下」が最も多くなっています。

選択肢2. 第19次報告における心中以外の虐待死では、死亡したこどもの年齢は0歳が最も多い。

適切です。

第19次報告における心中以外の虐待死では、死亡したこどもの年齢は0歳が最も多く、24人(48.0%)となっています。

選択肢3. 第19次報告の心中以外の虐待死事例と心中による虐待死事例の両方において、主たる加害者は実母が最も多い。

適切です。

主たる加害者は実母が最も多いです。

心中以外の虐待死亡事例では実母が20人(40.0%)、心中による虐待死亡事例では、実母が18人(75%)となっています。

選択肢4. 第19次報告における心中以外の虐待死のうち、死因となった主な虐待の類型では、ネグレクトが最も多い。

不適切です。

身体的虐待が21人(42.0%)、次いでネグレクトが14人(28.0%)と身体的虐待が最も多くなっています。

選択肢5. 第1次報告から第19次報告までの総数でみると、生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例の出産した場所では、「自宅」「自宅外」「医療機関」「不明」のうち、「自宅」が最も多い。

適切です。

生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例の出産した場所では、「自宅」が最も多いです。

まとめ

虐待に関しての問題は多く出題されています。基本的な虐待の種類(身体的虐待、心理的虐待、性的虐待、ネグレクト)を頭に入れておきましょう(経済的虐待は障がい者、高齢者です)。

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02

虐待の事例は増加傾向にあります。虐待の種類、内容はしっかり頭に入れておきましょう。

選択肢1. 第1次報告から第19次報告までの総数でみると、生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例(心中以外の虐待死)の実母の年齢は、「19歳以下」が最も多い。

第1次報告から第19次報告までの総数でみると、生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例(心中以外の虐待死)の実母の年齢は、「19歳以下」が最も多くなっています。

選択肢2. 第19次報告における心中以外の虐待死では、死亡したこどもの年齢は0歳が最も多い。

第19次報告における心中以外の虐待死(50例50人)では、死亡したこどもの年齢は0歳が最も多く24人(48%)でした。

選択肢3. 第19次報告の心中以外の虐待死事例と心中による虐待死事例の両方において、主たる加害者は実母が最も多い。

第19次報告の心中以外の虐待死事例(50例50人)と心中による虐待死事例(18例24人)の両方において、主たる加害者は実母が最も多く、心中以外で20人(40%)心中では18人(75%)でした。

選択肢4. 第19次報告における心中以外の虐待死のうち、死因となった主な虐待の類型では、ネグレクトが最も多い。

第19次報告における心中以外の虐待死のうち、死因となった主な虐待の類型では、「身体的虐待」が21人(42%)で最も多く、ネグレクトは次いで21人(42%)となっています。

 

よってこの選択肢は不適切です。

選択肢5. 第1次報告から第19次報告までの総数でみると、生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例の出産した場所では、「自宅」「自宅外」「医療機関」「不明」のうち、「自宅」が最も多い。

第1次報告から第19次報告までの総数でみると、生後24時間に満たない死亡と考えられる0日児の死亡事例の出産した場所では、「自宅」が最も多くなっています。

まとめ

虐待の現実を受け止め、背景にある要因を理解することで、保育者として何ができるかを考えてみましょう。

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