ITパスポートの過去問
平成28年度 秋期
テクノロジ系 問60

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この過去問の解説 (3件)

01

選択肢を順に見ていきましょう。

1.
動作周波数はクロック周波数ともよばれます。
一般に動作周波数が高いほど処理速度は速くなるため、《反比例》はしません。

2.【正】
コア数は、コンピュータの頭脳であるCPUが持つ演算回路の中核 (コア)の数のことです。
1つのCPUに2つのコアを持つものをデュアルコアCPU、1つのCPUに4つのコアを持つものをクアッドコアCPUといいます。
コアを増やすことで、消費電力を抑えつつ処理速度を向上させることができます。

3.
プログラミングなどでコンピュータに対して指示される仕事の単位をジョブと言います。
スレッドとは、ジョブを分解したプログラムの最小単位のことです。
アプリケーション内で実行する並列処理の数をスレッド数と言いますが、スレッド数は大きいほど高速処理ができるので、選択肢は誤りです。

4.
一次キャッシュと二次キャッシュで、CPUにより近いのは一次キャッシュです。

参考になった数7

02

選択肢をひとつずつ見ていきましょう。

1.動作周波数は、1秒間に発生する、演算処理のタイミングを合わせる信号の数です。CPU内部の処理速度は動作周波数に比例します。よって、誤りです。

2.コア数はCPU内に組み込まれた演算処理を担う中核部分の数を示し、デュアルコアCPUやクアッドコアCPUなどがあります。よって、正解です。

3.スレッド数は、アプリケーション内のスレッド処理を同時に実行することができる数を示し、大きいほど高速な処理が可能です。よって、誤りです。

4.キャッシュメモリは、CPU内部に設けられた高速に読み書きできる記憶装置であり、二次キャッシュよりも一次キャッシュの方がCPUコアに近いです。よって、誤りです。

参考になった数3

03

出題文で求められているのは、『PCの製品カタログ』についての「適切な」記述です。

これは知識問題ですが、出題の傾向として、日常的な対応を考えると答えやすい問題と言えます。



1.の「動作周波数は、1秒間に発生する、演算処理のタイミングを合わせる信号の数を示し、CPU内部の処理速度は動作周波数に反比例する。」は、間違いです。

一般的にCPU内部の処理速度は、『反比例』ではなく、『正比例』しており、動作周波数が大きくなれば、処理速度は増加する傾向にあります。



2.の「コア数は、CPU内に組み込まれた演算処理を担う中核部分の数を示し、デュアルコアCPUやクアッドコアCPUなどがある。」は、正しい表記と言えます。

最近では、デュアルコアCPUに加えて、より処理能力の高いクアッドコアCPUなどがあります。



3.の「スレッド数は、アプリケーション内のスレッド処理を同時に実行することができる数を示し、小さいほど高速な処理が可能である。」は、間違いです。

一般的にスレッド数が多いほど、高速な処理が可能になります。



4.の「キャッシュメモリは、CPU内部に設けられた高速に読み書きできる記憶装置であり、一次キャッシュよりも二次キャッシュの方がCPUコアに近い。」は、 間違いです。

キャッシュメモリには、一次キャッシュ、二次キャッシュに加えて、三次キャッシュを持つCPUもありますが、一般的に一時キャッシュの方が二次キャッシュよりもCPUコアに近い場所に設置されています。


以上の理由から、正解は2.と考えられます。

参考になった数2