ITパスポートの過去問 令和5年度 マネジメント系 問6
この過去問の解説 (3件)
アローダイアグラム(Arrow Diagram)は、プロジェクト管理やタスクのスケジューリングに使用される視覚的なツールの一つです。
アローダイアグラムでは始点から終点までの各経路を「パス」と呼び、プロジェクトを完了するのに最も時間がかかるパスを「クリティカルパス」と呼びます。
全体の所要日数はクリティカルパスの日数となり、クリティカルパス上の遅延はプロジェクト全体の遅延に直結します。
各パスについて所要日数を計算します。
変化前の各パスの所要日数は以下のとおりです。
A→C→F=2+4+5=11日
B→D→F=3+1+5=9日
B→E→G=3+1+5=9日
よって、当初の所要日数は11日です。
次に、作業Dが2日遅延し、作業Fが3日前倒したことで以下のように変化します。
A→C→F=2+4+2=8日
B→D→F=3+3+2=8日
B→E→G=3+1+5=9日
以上より、全体の所要日数が9日に短縮されました。
正解は2日前倒しです。
もともとの所要日数を計算します。
A→C→F ・・・ 2+4+5=11日
B→D→F ・・・ 3+1+5=9日
B→E→G ・・・ 3+1+5=9日
よって、11日かかります。
これに対して、作業Dが2日遅延し、作業Fが3日前倒しになると
A→C→F ・・・ 2+4+5ー3=8日
B→D→F ・・・ 3+1+2+5ー3=8日
B→E→G ・・・ 3+1+5=9日
となり、9日かかることがわかります。そのため、全体では2日前倒しです。
正しい。設問よりこの選択肢が適切です。
まず、アローダイアグラムにおいて、遅延や前倒しがなかった場合のクリティカルパス(余裕時間0の結合点を結んだ経路)を求めます。A→C→Fとなり、11日です。
次に、作業Dが2日遅延し、作業Fが3日前倒しになった場合におけるクリティカルパスを求めます。
B→E→Gとなり、9日です。
よって、11日と9日を比較すると2日前倒しとなるため、本選択肢が正しいです。
アローダイアグラムの問題は、最早結合点時刻・最遅結合点時刻・余裕時間・クリティカルパスが問われます。
できるようにしておきましょう。
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