ITパスポート 過去問
令和5年度
問93 (テクノロジ系 問38)

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問題

ITパスポート試験 令和5年度 問93(テクノロジ系 問38) (訂正依頼・報告はこちら)

フールプルーフの考え方を適用した例として、適切なものはどれか。
  • HDDをRAIDで構成する。
  • システムに障害が発生しても、最低限の機能を維持して処理を継続する。
  • システムを二重化して障害に備える。
  • 利用者がファイルの削除操作をしたときに、「削除してよいか」の確認メッセージを表示する。

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この過去問の解説 (3件)

01

フールプルーフとは、人為的なミスを防ぐため、例えば複数の方が共通して使うシステムに、入力時に誤りがあった場合メッセージが表示されるようにするなど、設計段階での考え方のことです。

選択肢1. HDDをRAIDで構成する。

「HDDをRAIDで構成する」とは、フォールトトレラントのことです。

よって本選択肢の内容は誤りです。

なお、フォールトトレラントとは、耐障害性を強化するため、一部の構成要素が故障しても、予備系統で継続稼働させることです。

選択肢2. システムに障害が発生しても、最低限の機能を維持して処理を継続する。

「システムに障害が発生しても、最低限の機能を維持して処理を継続する」とは、フェールソフトのことです。

よって本選択肢の内容は誤りです。

選択肢3. システムを二重化して障害に備える。

「システムを二重化して障害に備える」とは、耐障害性を強化するための、フォールトトレラントのことです。

よって本選択肢の内容は誤りです。

選択肢4. 利用者がファイルの削除操作をしたときに、「削除してよいか」の確認メッセージを表示する。

人為的なミスを防ぐための確認メッセージが表示される設計となっています。

よって本選択肢の内容は正しいです。

まとめ

システムに取り入れられている技術が、耐障害性や人為的なミス防止など、どのような観点に基づくものなのか整理しながら理解していきましょう。

参考になった数18

02

フールプルーフとは、人為的なミスによるシステムの故障や障害を防ぐことを目的に、設計段階で対応を講じる考え方のことです

選択肢1. HDDをRAIDで構成する。

フォールトトレラントに関する説明です

フォールトトレラントとは、システム障害発生時に備えた対策を講じる考え方のことです

選択肢2. システムに障害が発生しても、最低限の機能を維持して処理を継続する。

フェールソフトに関する説明です

選択肢3. システムを二重化して障害に備える。

フォールトトレラントに関する説明です

選択肢4. 利用者がファイルの削除操作をしたときに、「削除してよいか」の確認メッセージを表示する。

正解です

解説のとおりです

参考になった数7

03

フールプルーフとは、誤操作や間違った使用法をされても、重大な事故を招かないように設計することです。

身近な例でいえば、IHヒーターに鍋やフライパンが乗っていないとスイッチがオフになるようにするような設計図を書くことが該当します。

選択肢1. HDDをRAIDで構成する。

フォールトトレランスに関する記述です。

フォールトトレランスはある機器が故障しても、停止することなく動作し続けるシステムのことです。

 

HDDをRAIDで構成することで、HDDが1つ故障してもシステムを停めることなく動作し続けることができます。

 

なお、RAIDとは複数のHDDやSSDを1つのHDDやSSDのように扱う技術です。

選択肢2. システムに障害が発生しても、最低限の機能を維持して処理を継続する。

フェールソフトに関する記述です。

フェールソフトとは、システムに障害が発生しても最低限の機能だけを残し、処理を継続するシステムをさします。

絶対に、システムが停止してはならないインフラや医療に関するシステムで採用されやすいです。

選択肢3. システムを二重化して障害に備える。

フォールトトレランスに関する説明です。

フォールトトレランスはある機器が故障しても、停止することなく動作し続けるシステムのことです。

 

システムを二重にすることで、片方のシステムが停止しても、もう片方のシステムで稼働を維持することができます。

選択肢4. 利用者がファイルの削除操作をしたときに、「削除してよいか」の確認メッセージを表示する。

正解の選択肢です。

フールプルーフに関する記述です。

削除操作のときに、削除するかどうかの確認をすることでヒューマンエラーによる誤削除を防止します。

参考になった数1