介護福祉士の過去問
第21回(平成20年度)
介護技術 問97

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問題

介護福祉士国家試験 第21回(平成20年度) 介護技術 問97 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。
【事例】
Mさん(78歳、男性、要介護2、身長160cm、体重65kg)は、妻(78歳)と二人暮らしで、脳梗塞で入院加療後、後遺症を抱えながらの在宅生活1年目である。歩行には一部介助が必要であり、時々、妻と車いすで散歩に出掛けるが、普段はテレビを見たり新聞を読むなどして過ごしている。食事の時は、車いすに座ってスプーンを用いて自分で食べられるが、身体全体が右側にずり落ちていることが多い。最近はむせることが多くなってきた。1ヶ月前に風邪をひいたが、現在は体調が安定している。Mさんはトイレで排泄することを強く希望し、妻の介助でトイレまで移動し排泄ができている。妻は腰痛を抱えながら昼夜を問わずトイレまで介助しているため、「疲れている、ゆっくり休んでみたい」と訪問介護員に話す。訪問介護(身体介護)を週に1回利用している。

【問題】
Mさんは「妻に申し訳ない」と訪問介護員に話し、ここ二、三日は食事を減らしたり、なるべく水分をとらないようにしている。次の記述のうち、Mさんがこのような行動をとっている理由と考えられるものとして、適切でないものを一つ選びなさい。
  • 体重を減らすため。
  • 栄養のバランスを考えているため。
  • 妻の負担を減らすため。
  • 排泄の回数を減らすため。
  • 妻と自分の睡眠時間を長く取りたいため。

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この過去問の解説 (3件)

01

これは、よく考えれば普通に分かるはずです。食事量・水分量を減らすことと栄養バランスは関係がありません。

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02

介助してくれる妻に申し訳ないと思うために取っている行動として、1~5の記述を読んでみると自然に答えが見えてくるかもしれません。
1介助の軽減のために体重を減らそうとすること3負担を減らすため4昼夜問わず排泄(介助してもらう)回数を減らすため5介助の回数を減らすことで少しでも長く休んでもらうため。です。これらから2の記述はあまり関係がないように思えます。

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03

適切でないものは2です。

「妻に申し訳ない」と思っているのは、奥さんの介護負担に対してなので、それを考慮し選択肢を読めば正解を導ける問題です。

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