介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
社会の理解 問7
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 社会の理解 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
国家が国民に保障する最低限度の生活水準を表す用語として、正しいものを1つ選びなさい。
- リハビリテーション
- エンパワメントアプローチ(empowerment approach)
- ナショナルミニマム(national minimum)
- ソーシャルインクルージョン(social inclusion)
- ウェルビーイング(well-being)
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この過去問の解説 (4件)
01
1:リハビリテーションにはさまざまな意味がありますが、現在の日本においては、身体的・社会的・精神的に本来のあるべき状態へ回復させるための訓練やその過程を指すことが多いです。
2:エンパワメントアプローチとは、利用者本人が持っている力を積極的に利用して援助することです。こういった残存機能を活用した支援は、介護福祉士が常日頃心がけながら行うべきものです。
4ソーシャルインクルージョンとは、障害者や高齢者など、社会的に弱い立場にある人たちを社会の一員として認め、支え合う理念を言います。
5ウェルビーイングとは、個人の権利が保障され、身体的にも社会的にも精神的にも、健康で良い状態にあることを言います。
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02
ナショナルミニマムというのは、国家が国民に保障する最低限度の生活を営むために必要な基準のことを言います。
1.リハビリテーションは、病気やけがなどから社会復帰する為に行なうアプローチのことを言います。
2.エンパワメントアプローチは、利用者のもっている能力に注目し、その力を引き出すようにアプローチすることを言います。
医療では病気など悪い面に目がいきがちですが、良い面に注目することも大事という意味で、よく使用される言葉です。
4.ソーシャルインクルージョンは、障害者を隔離するのではなく、社会全体で包み込み助け合っていこうとする考え方です。
5.ウェルビーイングは、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。世界保健機構(WHO)で定義された言葉です。
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03
日本国憲法の場合、根拠として第25条があります。
1→リハビリテーションは「再び適した状態に戻る」・「本来あるべき状態への回復」意味を持ちます。主に理学療法での障害者の環境への適応訓練等をさす事が多いです。
2→エンパワメントアプローチとは、利用者の持っている力に着目し、その力を引き出して積極的に利用・援助することをいいます。
4→ソーシャルインクルージョンとは「全ての人々を孤独、排除や摩擦から援護し、健康で文化的な生活の実現につなげるよう、社会の構成員として支え合う」という理念です。障害者や高齢者等社会的弱者を孤立させない、という社会的意味で使われる事が多いです。
5→世界保健機関(WHO)憲章草案が元になった言葉で「健康」を定義する記述の中に「良好な状態(well‐being)」として用いられています。病気ではない、という健康状態だけではなく、人間として身体的・精神的・社会的に良好な状態を指します。
過去に類似問題が出ていますので、こういった単語は覚えてしまいましょう。
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04
各選択肢については以下のとおりです。
1→国際障害者リハビリテーション協会によるリハビリテーションとは「障害をもった個人を援助し、可能な限りその機能を発揮させるように、そして社会のなかにインテグレート(統合)させるように、医学的・社会的・教育的・職業的な各手段を組み合わせて実行する過程」とあります。
2→エンパワメントアプローチとは、利用者のもっている力に着目した方法です。
4→社会包摂と訳されます。国民一人ひとりを社会の構成員として取り込むことです。
5→幸福と訳されます。個人の権利や自己実現が保障され、身体的・精神的・社会的に良好な状態を指します。
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