介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
生活支援技術 問45

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問題

介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 生活支援技術 問45 (訂正依頼・報告はこちら)

介護が必要な利用者の口腔ケアの方法として、適切なものを1つ選びなさい。
  • ベッド上で実施する場合、仰臥位(背臥位)にする。
  • 全部床義歯(総入れ歯)の場合、上からはずす。
  • ブラシの部分が大きく硬い歯ブラシを選ぶ。
  • うがいができる場合、ブラッシング前にうがいをする。
  • 舌苔(ぜったい)は残さず取り除く。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

1:仰臥位で行ってしまうと、ブラッシングの際に出た食べかすや唾液で誤嚥を引き起こしてしまいます。
可能ならばベッドのギャッジアップ機能を使って座位を取ってもらうか、せめて側臥位で行うようにします。

2:基本的に下→上の順番ではずし、入れる時は上→下の順番をとります。
理由は単に「入れやすいから」です。
入れ歯の手入れの介助をしたことがある人ならわかると思いますが、下の義歯は歯茎に沿った部分だけ、上の義歯は歯茎部分だけでなく上あご部分も含めて作られています。
比較すると上あご部分がある上の義歯の方が大きく、着脱の際には極力広いスペースを確保しておいた方がやりやすいため、下の義歯がない状態での着脱を勧められています。

3:磨きづらい部分もしっかりとブラシがあてられるようブラシ部分は極力小さいもの、口腔内を傷つけないようブラシは柔らかいものを選びます。
ただし、あくまでケアする側からの観点なので、本人がブラシ部分が大きく硬い歯ブラシで磨くことを好んでいる場合は、その気持ちを尊重します。

5:舌苔は口臭の原因ともなりますが、毎回残さず取り除こうとすると舌を傷つけてしまう可能性があります。毎回の口腔ケアで少しずつ取り除く方法が一番良いでしょう。

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02

正解は4です。

各選択肢については以下のとおりです。
1→仰臥位では顔は正面より横向き、あごを少し引いた姿勢が理想です。

2→下から外します。下の歯の前歯の部分をつまみ、上に引き上げるようにします。逆に上の歯は下をうしろに下げるようにします。

3→高齢者は粘膜が弱くなっているため、やわらかい毛質のものを選びます。また磨きやすいようにヘッドの小さいものにします。

5→残さず取り除こうとすることは、舌の表面を傷めてしまいます。少しずつ、毎日ケアすることが大切です。

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03

正解は 4 です。

うがいができるのであれば、ブラッシング前にうがいをしてもらうようにします。
汚れや細菌が少ない状態でブラッシングができるため、衛生的です。

1.仰臥位は誤嚥の危険性が高いため、適切ではありません。
背臥位は口が下を向くため、ケアが行ないにくいだけでなく、利用者にとって非常に苦しい姿勢のため、絶対に行なってはいけません。
出来るだけギャッジアップして体を起こしてから磨くようにします。
難しい場合は側臥位とします。

2.入れ歯は下→上の順番ではずし、上→下の順番で入れます。
理由は、あごの構造的に、この順番がやりやすいからです。

3.高齢者の口の中は弱いため、やわらかい材質のものを選びます。また、小さいほうが、奥の方まで磨くことが出来ます。

5.舌を傷つけるおそれがあるため、無理には行ないません。

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