介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
認知症の理解 問80
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 認知症の理解 問80 (訂正依頼・報告はこちら)
早期発見で改善が可能な認知症(dementia)として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 正常圧水頭症(normal pressure hydrocephalus)
- クロイツフェルト・ヤコブ病(Creutzfeldt-Jakob disease)
- 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia)
- 血管性認知症(vascular dementia)
- レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)
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この過去問の解説 (4件)
01
正常圧水頭症は髄液が脳室にたまり、周囲の脳を圧迫することで起きます。
脳室にたまった髄液をお腹の方に流すシャント術を行うことで歩き方が9割改善、物忘れは5割改善するといわれています。
各選択肢は以下のとおりです。
2→原因不明の難病です。
3→側頭葉の萎縮が強く現れます。改善は望めません。
4→徐々に進行していきます。
5→進行を遅らせる薬はありますが、改善するわけではありません。
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02
1○:正常圧水頭症とは、脳の中で脳脊髄液が溜まり周囲の脳を圧迫する事により、歩行障害、物忘れ、排尿が間に合わないなどのトイレの問題などが出る病気です。これらの症状は、標準的な手術で治す事が可能です。
2×:クロイツフェルト・ヤコブ病の発症は原因不明であり、現在のところは有効な治療法は確立されておらず、致死的な病気です。発症早期に特異的に診断する方法も開発されていません。
3×:前頭側型認知症とは、前頭葉と側頭葉の萎縮によって認知症が起こります。患者が少なく、原因等病気に対して解明出来ていない事が多く、有効な薬も出ていません。
4×:血管性認知症は、患者数が多い認知症の一つです。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの、脳の欠陥の病気が原因となります。症状を改善させる確実な方法は現在ありません。
5×:レビー小体型認知症は、男性の発症率が女性の2倍と言われています。治療に有効的な薬もあり、早期に診断することで治療効果が期待出来るとされていますが、改善する可能性は確実ではありません。
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03
1:認知症の中で1割弱程度ですが、早期に発見しさえすれば、「正常圧水頭症」だけが改善が可能です。
2:早期に発見しても改善は不可能です。
3:早期に発見しても改善は不可能です。
4:早期に発見しても改善は不可能です。
5:早期に発見しても改善は不可能です。
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04
2:潜伏期間が約10年と長いため、発病前に投与することで発病を遅らせる薬が開発されましたが、現在まだ治験が進められている状況であり、早期発見で改善が可能であるとは言えません。
3:早期発見により本人や周りの人の状況を改善することは可能でも、病気自体を治療・改善する方法はまだ見つかっていません。
4:血管性認知症は脳卒中などにより、脳の神経細胞が死滅しダメージを受けてしまうことから起こります。早期発見し、生活習慣の改善を行うことでこれ以上の進行を食い止めることは可能ですが、一度ダメージを受けた細胞を再生させることはできません。
5:認知症やパーキンソン病の薬を用いることで症状を緩和することはできますが、早期発見の場合でも病気自体を治すような改善は難しい病気です。
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