介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
認知症の理解 問79
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 認知症の理解 問79 (訂正依頼・報告はこちら)
認知症(dementia)と比較した場合のせん妄(delirium)の特徴として、正しいものを1つ選びなさい。
- ゆるやかに発症する。
- 徐々に進行、悪化していく。
- 覚醒水準の低下を伴うことは少ない。
- 幻覚を伴うことは少ない。
- 日内変動を認めることが多い。
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この過去問の解説 (4件)
01
1:数日短時間で発症します。
急性に発症し、時間帯により出現したり消失したりします。
2:急性に現れ進行・悪化していきます。
3:睡眠覚醒リズムの障害が起きます。
4:幻覚を伴うことがあります。
ただし、低活動型では混乱と鎮静が目立ち、幻覚、妄想、興奮は少ないです。
5:せん妄は、夕方から夜間に発生頻度が高いです。
日中には消退するという睡眠・覚醒リズムの障傷害が現れたり、症状が1日のうちでも変化しやすく一時的に意識がはっきりする以外は症状が変化します。
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02
1:これは一般的な認知症の説明です。
せん妄は突然発症し、数時間から数日程度で症状が消失します。
出ては消えてを繰り返すこともあります。
2:これも一般的な認知症の説明です。
せん妄は進行する病気ではありません。ただし時間帯によって症状が強く出る場合に「悪化」という表現を用いることもあります。
3:覚醒水準とは、意識レベルのことです。歩いたり食事をとったりしていても「心ここにあらず」のようにぼんやりとしていたりする場合、覚醒水準が低いと表現されます。
せん妄はまさしくこの状態を指します。
4:そこにいないはずの人が見えたり(幻視)、ものが人のように見えたり(錯覚)する幻覚の症状がしばしば見られます。
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03
1×:せん妄は、突然発生して変動する精神機能の障害です。
2×:せん妄は、数時間から数日間かけて進行をします。認知症と比較すると、症状の進行はかなり速いです。
3×:覚醒レベルの変動が大きいです。異常なほどに覚醒していたり、次の瞬間には眠そうになり外部の刺激に鈍くなることがあります。
4×:せん妄状態では、奇妙で恐ろしい幻覚を見たり、実際にはいない人や存在しない人が見えたりすることがあります。
5○:せん妄は、発症が急激で日内変動が目立ちます。特に夜間に悪化することが多いです(夜間せん妄)。
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04
せん妄は、突然発生して変動する精神機能の障害です。
各選択肢については以下のとおりです。
1,2→冒頭で触れたとおりです。
3→覚醒レベルの変動があるため、低下を伴うこともあります。
4→意識が混濁し、覚醒や錯覚があります。
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