介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
障害の理解 問88
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 障害の理解 問88 (訂正依頼・報告はこちら)
ノーマライゼーション(normalization)の理念に通じる制度や事業に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 「バリアフリー新法」の制定
- 救急医療体制の整備
- 国民皆年金の実現
- 大規模な障害者入所施設の整備
- 「育児・介護休業法」の制定
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この過去問の解説 (4件)
01
ノーマライゼーションの理念は、「障害者が一般市民と同様の普通(ノーマル)の生活・権利などが保障されるように環境整備を目指す」ということです。
1○:バリアフリー新法は、高齢者や障害者が気軽に移動出来るよう、階段や段差を解消する事を目的とした法律です。正式名称は、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」です。
ノーマライゼーションの理念に通じる法律といえます。
2×:救急医療体制の整備は、障害者だけではなく、一般市民など全体に必要な整備です。ノーマライライゼーションの理念に通じる事業ではありません。
3×:国民皆年金とは、自営業や無業者も含め、全ての国民が何らかの公的年金に加入することです。ノーマライゼーションの理念に通じる制度ではありません。
4×:ノーマライゼーションは、入所型施設中心の福祉サービスから、自宅やグループホームで「できるだけノーマルに近い生活を提供すること」を保障していく福祉サービスの整備へと転換していく考え方です。
5×:「育児・介護休業法」とは、労働者の仕事と育児や介護を両立出来るように支援するための法律です。ノーマライゼーションの理念に通じる制度ではありません。
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02
ノーマライゼーションとは簡単に言うと、障害者や高齢者でも健康な人と同じように生きる権利があり、それを可能とするための環境整備を積極的に進めるべきだという考え方です。
選択肢内でそれを意味しているのは(1)のみとなります。
(2)(3)(5)は、障害者や高齢者だけでなく、健康な人のためにも必要な制度や環境です。
(4)は「障害者や高齢者も健常者と同じような生活を送る」という理念に反しています。
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03
1:バリアフリー新法の第1条で目的を明確化
バリアフリー新法は高齢者や障害者の日常生活や社会生活を保護するために公共交通機関(空港、道路、駐車場、公園の整備を推進することを目的とした法律
高齢社会において増加した障害者の方や高齢者の方、健常者の方と変わらない社会生活をを送れるような公共施設の整備が施策
ノーマライゼーションの理念は、北欧から世界へ広まった障害者福祉の重要な理念で中で普通の生活が送れるよう な条件を整えるべき
共に生きる社会こそノーマルであるという考えです。
バリアフリー新法はノーマライゼーションの理念に通じる法律といえます。
2:×
3:×
4:×
5:育児・介護休業法」とは、
育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律」のことです。
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04
ノーマライゼーションとは、障害者と健常者とがお互いに特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるという考えで、障害をもちながらも普通に生活するという思想です。日本においては1981年の国際障害者年以降、その考えを反映した制度がつくられています。
バリアフリー新法は2006年(平成18年)に施行された法律です。
他の選択肢は以下のとおりです。
2→1963年(昭和38年)消防隊による救急搬送業務の法制化以降、着手されています。よって誤りです。
3→国民皆年金は、1961年(昭和36年)です。よって誤りです。
4→1970年代以降、脱大規模化が図られています。よって誤りです。
5→「育児・介護休業法」は障害者と健常者に対してではなく、仕事と子育て、介護の両立のために作られたものです。よって誤りです。
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