介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
障害の理解 問87
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問題
介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 障害の理解 問87 (訂正依頼・報告はこちら)
身体障害の種類とその状態の組合せとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 聴覚障害 ――――― 嚥下障害
- 肢体不自由 ―――― 構音障害
- 平衡機能障害 ――― 意識障害
- 内部障害 ――――― 呼吸器機能障害
- 視覚障害 ――――― 半側空間無視
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この過去問の解説 (4件)
01
正解は”内部障害 ―― 呼吸器機能障害”です。
×:聴覚障害とは、聴覚の障害であり、ろう者・難聴者・中途失聴者などです。
嚥下障害とは、飲食物のそしゃくや飲み込みが困難になる状態であり、「そしゃく機能障害」に当てはまります。
×:肢体不自由とは、四肢、体幹が病気や怪我等で損なわれ、長期にわたり歩行や筆記等の日常生活動作に困難が伴う状態です。
構音障害とは、発音が正しく出来ない状態であり、「言語機能障害」に当てはまります。
×:平衡機能障害とは、めまいの原因となったり、ただ立っている時や静かに座ってる時にも体が回っている、動いているように感じる障害です。
意識障害とは、物事を正しく理解する事や、周囲の刺激に対する適切な反応が損なわれている状態です。
○:内部障害とは、身体内部の臓器に障害があることです。肢体不自由以外の身体内部の障害です。
呼吸機能障害は、身体内部の呼吸器の障害であり、「内部障害」に当てはまります。
×:視覚障害とは、視覚系のいずれかの部分に障害があるために。見る事が不自由となった状態です。
半側空間無視とは、大脳半球が障害され、半側からのあらゆる刺激を認識できなくなる状態のことであります。直接的に身体障害には当てはまらず、現れる状態によって精神障害・身体障害・知的障害に分類されます。
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02
正解は 「内部障害 ―― 呼吸器機能障害」 です。
聴覚障害…耳の機能が低下して起こる障害
嚥下障害は口腔内の機能が低下して起こる障害
肢体不自由…両手足を含む身体の運動機能が低下している状態
構音障害…発音がうまくできない状態
平衡機能障害…身体の傾きなどのバランスを取る部分に不具合が出る障害
意識障害…周囲の刺激への反応が悪かったり、ものごとの理解が正しくできない状態
内部障害…肢体不自由を除く身体の内部の障害。心臓・呼吸・腎臓など。
呼吸器機能障害…内部障害の一つ。何らかの原因で呼吸器の機能が低下している状態
視覚障害…目で見る機能が低下している状態。
半側空間無視…実際に見えているにもかかわらず、脳がその情報を認識できない状態。
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03
◇正解は 「内部障害 ―― 呼吸器機能障害」です。
視覚障害は関係ありません。
嚥下(えんげ)とは、
(1)舌の運動により食べ物 を口腔から咽頭に送る口腔期
(2)嚥下反射により食べ物を食道に送る咽頭期
(3)食道の蠕動(ぜんどう)運動により胃まで運ぶ食道期に分けられます嚥下には多くの器官が関わっているため、これらが障害を受けるさまざまな疾患で嚥下障害が起こります。
構音障害は構音器官でおこります。
声道(声帯から唇までの声の通る管)を取り巻くものが『構音器官』・肢体不自由は関係ありません。
脳や全身の急性の病気、てんかんの発作の最中や薬物の中毒状態などさまざまな事が原因となって意識障害が生じます。
身体障害者福祉法で定めている内部障害は以下6つあります。
人数の多い順ですが、心臓機能障害、腎臓機能障害、膀胱・直腸機能障害、呼吸器機能障害、小腸機能障害、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能障害(HIV)、呼吸器機能障害は内部障害と関連づけられます。
半側空間無視は、大脳半球が障害されて半側からのあらゆる刺激(視覚、聴覚、触覚等)を認識できなくなる症候のことです。視覚障害とは関係ありません。
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04
正解は「内部障害 ―― 呼吸器機能障害」です。
各選択肢については以下のとおりです。
「嚥下障害」は「音声機能又はそしゃく機能の障害」です。
「構音障害」は「音声機能又はそしゃく機能の障害」です。
意識障害を伴う身体障害は「肢体不自由」に区分されます。
正解です。
「半側空間無視」は高次脳機能障害であり、「精神障害」に区分されます。
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