介護福祉士の過去問
第27回(平成26年度)
障害の理解 問89

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問題

介護福祉士国家試験 第27回(平成26年度) 障害の理解 問89 (訂正依頼・報告はこちら)

統合失調症(schizophrenia)の陰性症状に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
  • 感情の動きが乏しくなる。
  • 誰かに支配されているような感覚を抱く。
  • あるはずのない声が聞こえる。
  • 危険な状態にあると思いこみ、強い不安や敵意を抱く。
  • 話の内容が徐々に変わり、まとまりが少ない。

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この過去問の解説 (4件)

01

◇正解は 1です。

1:感情の動き、表現が乏しくなったり、意欲が低下する症状を示すのが統合失調症の陰性症状です。
その他陰性症状には、会話をしていても、比喩などの抽象的ないい回しが使えなかったり、理解できなかったりする思考の貧困や、自発的に何かを行おうとする意欲がなくなってしまったり、いったん始めた行動を続けていくことができなくなる意欲欠如します

★2~5に関する知識として覚えておきましょう。
統合失調症の陽性症状
① 妄想:明らかに間違った考えなどに、強い確信をもってしまうこと。「誰かが自分の悪口を言っている」など

② 幻覚:実際には存在しないものが見えること。実際には聞こえない者が聞こえること。

③ 思考障害:思考が混乱してしまい、考え方に一貫性がなくなってしまうこと


2:統合失調症の陽性症状⇒妄想

3:統合失調症の陽性症状⇒幻聴

4:統合失調症の陽性症状⇒妄想

5:統合失調症の陽性症状⇒思考障害

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02

正解は 1 です。

何となく「陰性症状」というと『その病気では出ない症状』といったものを思い浮かべてしまいがちですが、統合失調症における「陰性」や「陽性」は意味が異なってきます。

まず統合失調症にはおもに症状が3つにわけられるということを知っていなければなりません。

・陽性症状(健康な人には見えないものが見えたり[幻覚]、過剰な想像の世界を現実のものと思い込むこと[妄想]など、出てくる症状に対して用いられます)

・陰性症状(感情が乏しくなったり、集中力が低下するなど、出来なくなる(出てこなくなる)症状に対して用いられます)

・認知障害(記憶力が低下したり、融通が利かなくなるなど、認知症で見られるような症状に対して用いられます)

よって今回の問題では下記のようにふりわけられるため、答えが導き出されます。

陰性症状:(1)
陽性症状:(2)(3)(4)
認知障害:(5)

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03

正解は”1”です。

1○:喜怒哀楽が乏しくなったり、意欲や気力、集中力が低くなり興味や関心を示さなくなるなどは、統合失調症の陰性症状です。

2×:誰かに支配されていると感じる事は「自我意識の障害」であり、統合失調症の陽性症状です。

3×:あるはずのない声が聞こえる事は「幻聴」であり、統合失調症の陽性症状です。

4×:現実ではあるはずのないことを思い込む事は「妄想」であり、統合失調症の陽性症状です。

5×:まとまりのない会話や行動は「思考の障害」であり、統合失調症の陽性症状です。

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04

正解は1です。
陰性症状とは、
 ・感情や意欲の減退
 ・集中力の低下
 ・社会的引きこもり
 ・無関心
といったものを指します。

各選択肢は以下のとおりです。

2→これは幻覚です。陽性症状です。

3→これは幻聴です。陽性症状です。

4→これは被害妄想です。陽性症状です。

5→これは思考の混乱です。陽性症状です。

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