介護福祉士の過去問
第30回(平成29年度)
こころとからだのしくみ 問107

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問題

介護福祉士国家試験 第30回(平成29年度) こころとからだのしくみ 問107 (訂正依頼・報告はこちら)

Mさん(85歳、女性)は、認知症(dementia)と診断されている。数日前に介護老人保健施設に入所した。毎日、夕方から夜間にかけて怒りっぽくなり、担当の職員に大声をあげている。物忘れや徘徊(はいかい)もみられる。
Mさんの現在の状態として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 過眠症(hypersomnia)
  • レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)
  • パニック障害(panic disorder)
  • 幻覚
  • 夕暮れ症候群

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この過去問の解説 (3件)

01

最も適切なものは5です。
問題文中の「夕方から夜間にかけて怒りっぽくなる」「物忘れや徘徊もみられる」というのが特徴です。

他の選択肢については以下のとおりです。
1.過眠症は夜間にしっかり睡眠をとっているのにもかかわらず、日中、強い眠気に襲われる病的なものです。

2.夢の中の行動を現実に起こしてしまい、夜中に大声で叫んだり、笑ったりします。

3.強い不安から動悸やめまいといった発作を起こすものです。

4.実際にないものを見えると思ってしまう症状です。

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02

1.誤
過眠症とは夜更かしなどで夜間の睡眠時間が不足しているわけではないのに、日中、社会生活に支障をきたすような猛烈な眠気を生じたり、実際に眠ってしまうようなことが毎日、少なくとも1ヵ月以上続く状態を指すため誤りです。

2.誤
レム睡眠行動障害とは睡眠中に大きな声での寝言、奇声を上げる、怒る、怖がる、暴れるなどの行動をとる障害を指すため誤りです。

3.誤
パニック障害とは突然理由もなく、動悸やめまい、発汗、窒息感、吐き気、手足の震えといった発作を起こし、そのために生活に支障が出ている状態を指すため誤りです。

4.誤
幻覚とは実際には存在しないものを見たり聞いたり感じたりする症状を指すため誤りです。

5.正
夕方になるとソワソワして落ち着かなくなったり、少しのことに声を荒げたり、家に帰宅しようと徘徊を始めたりする状態を指します。

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03

正解は5です。
選択肢は3と5に絞られますが、施設に入所され不安なことは変わりありませんが夕方起こること、物忘れや徘徊もあることから正解は5です。

1,過眠症とは寝ても寝ても眠い状態のことを言います。
2,レム睡眠行動障害とは、夢の中での行動(レム睡眠時)が現実のものとなり大声などをあげることです。
3,不安などからパニック状態になることです。
4,実際にそこに見えないものが見えることです。

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