介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
医療的ケア 問109

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 医療的ケア 問109 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、スタンダードプリコーション(standard precautions:標準予防策)において、感染する危険性のあるものとして取り扱う対象を1つ選びなさい。
  • 唾液
  • 経管栄養剤
  • 傷のない皮膚
  • 未使用の吸引チューブ

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この過去問の解説 (3件)

01

1.×
 感染する危険性があるものとして、汗以外の体液・分泌物が対象とされているため、汗は対象外となります。
 
2.○
 唾液は感染の危険性があるものの対象とされているため、取り扱いには十分留意する必要があります。

3.×
 感染の危険性があるものとして、血液、汗以外の体液・分泌物(唾液、鼻汁、痰、排泄物等)、傷がある皮膚、粘膜が対象とされており、経管栄養剤は対象となりません。

4.×
 傷のない皮膚は感染の危険性があるものの対象ではありません。
 傷がある皮膚の場合は対象とされているため、留意する必要があります。

5.×
 未使用の吸引チューブは、感染する危険性があるものの対象とされていません。

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02

スタンダードプリコーションとは、標準感染予防策ともいわれており、院内感染予防の標準対策として定められています。

病原微生物の感染源確認の有無にかかわらず、
①血液
②全ての体液
③汗を除く分泌物
④排泄物
⑤傷のある皮膚
⑥粘膜
の6つが、感染原因になりえるという考え方です。

そのため、設問の選択肢では、2の唾液が適切です。

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03

1.汗成分は水であり、感染源となる病原菌が検出されることはほとんどありません。よって、1は間違いです。

2.唾液には細菌やウイルスが含まれるため、感染源として取り扱う必要があります。触れるだけでなく飛沫に関しても感染予防が必要です。よって、2が正解です。

3.経管栄養剤は未開封のものを使用しますので、感染源として取り扱いません。しかし、開封して保管していた物に関しては細菌やウイルスが混入している可能性があるので 注意が必要です。よって、3は間違いです。

4.傷のない皮膚は、細菌やウイルスの侵入を防ぐ角質という組織がありますので感染リスクが低いです。よって、4は間違いです。

5.未使用の吸引チューブは滅菌、消毒をされているので感染リスクは低いです。5は間違いです。

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