介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
総合問題 問119

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問題

介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 総合問題 問119 (訂正依頼・報告はこちら)

次の事例を読んで、問題について答えなさい。

〔事例〕
Gさん(84歳、女性)は、8年前に経済的な理由から養護老人ホームに入所した。
Gさんは、「自分のことは、自分でやりたい」といつも話しており、毎朝の体操が日課であった。施設のプログラムである健康体操にも他の利用者と楽しみながら毎週参加していた。
しかし、最近は、足がすくんだようになり、始めの一歩をうまく出せず、歩行に不安を抱えるようになった。
Gさんは、物忘れなどの症状が以前からみられていたこと、また他の症状もみられるようになったことから、医師の診察を受けたところ、レビー小体型認知症(dementia with Lewy bodies)と診断された。
Gさんは、居室の前にあるトイレに行くとき、転倒してけがをするのではないかと不安になっている。Gさんが入所している施設は、N県から介護保険サービス事業者の指定を受けている。この施設で生活を続けたいというGさんの意向を受けて、本人を交えて施設職員と介護支援専門員(ケアマネジャー)が支援の内容を検討した。

Gさんの意向を踏まえた介護保険サービスとして、正しいものを1つ選びなさい。
  • 看護小規模多機能型居宅介護
  • 小規模多機能型居宅介護
  • 短期入所療養介護
  • 特定施設入居者生活介護
  • 認知症対応型共同生活介護

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この過去問の解説 (3件)

01

1.×
 看護小規模多機能型居宅介護とは、訪問看護と小規模多機能型居宅介護を組み合わせて提供する複合型サービスのことを言います。
 Gさんは現在入所している養護老人ホームでの生活を続けたいと希望しているため、これは該当しません。
 
2.×
 小規模多機能型居宅介護とは、デイサービス、訪問介護、ショートステイの各サービスを組み合わせて利用できる介護保険サービスのことを言います。
 Gさんは現在入所している養護老人ホームでの生活を続けたいと希望しているため、これは該当しません。

3.×
 短期入所療養介護とは、介護保険施設や診療所等の医療機関に短期入所し、医療や機能訓練等を受けることができる介護保険サービスのことを言います。
 Gさんは現在入所している養護老人ホームでの生活を続けたいと希望しているため、これは該当しません。
 
4.○
 特定施設入居者生活介護とは、介護保険の指定を受けた、介護付き有料老人ホームや養護老人ホーム等に入所している利用者が、入浴・排せつ・食事等の介護や日常生活に必要となる支援を受けることができるサービスのことを言います。
 Gさんが希望している、現在入所している養護老人ホームでの生活を続けることが可能なので、これが該当するものとなります。

5.×
 認知症対応型共同生活介護とは、認知症がある要介護者(要介護1以上)が、家庭的な環境及び地域住民との交流の中で共同生活をしながら、入浴・排せつ・食事等の介護や日常生活に必要とされる支援を受けることができるサービスのことを言います。
 Gさんは現在入所している養護老人ホームでの生活を続けたいと希望しているため、これは該当しません。

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02

この問題の解答のポイントは、Gさんが現在入所している養護老人ホームでの生活を継続させたい、という希望を叶えるために必要なサービスは何か?ということです。

現在の養護老人ホームで生活するのには、4の特定施設入居者生活介護が必要になるため、正解は4になります。

参考になった数17

03

1.看護小規模多機能型居宅介護訪問介護と小規模多機能型居宅介護が一緒になったサービスになるので、養護老人ホームではありません。

2.小規模多機能型居宅介護は、通所・訪問介護、ショートステイのサービスを包括的に提供できる事業所になるので、養護老人ホームではありません。

3.短期入所療養介護はショートステイと呼ばれる支援で、介護老人保健施設や介護老人福祉施設での支援です。養護老人ホームではありません。

4. 養護老人ホームは特定施設入居者生活介護に分類されています。よって、4が正解です。

5.認知症対応型共同生活介護は認知症で介護が必要な人を支援するためのグループホームです。養護老人ホームではありません。

参考になった数13