介護福祉士の過去問
第31回(平成30年度)
総合問題 問120
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
介護福祉士国家試験 第31回(平成30年度) 総合問題 問120 (訂正依頼・報告はこちら)
次の事例を読んで、問題について答えなさい。
〔事例〕
Hさん(26歳、女性)は、腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺(りょうかしまひ)の障害があり、車いすを使用してADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして、休日は、友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。
Hさんは、こだわりや責任感が強く真面目で、悩みごとを打ち明けられない性格であった。
ある日、友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると、「食事が喉を通らず、頭痛や思考力低下があり、寝つきは良いが、すぐに目が覚めて眠れず、仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果、Hさんはうつ病(depression)と診断された。
その後、治療を受けながら仕事を続けていたが、激しい動悸(どうき)、息苦しさ、めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり、仕事を休職して治療に専念することにした。
Hさんの睡眠障害として、正しいものを1つ選びなさい。
〔事例〕
Hさん(26歳、女性)は、腰髄損傷(lumbar spinal cord injury)で両下肢麻痺(りょうかしまひ)の障害があり、車いすを使用してADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は自立している。銀行で働きながら一人暮らしをして、休日は、友人とスキューバダイビングを楽しんでいた。
Hさんは、こだわりや責任感が強く真面目で、悩みごとを打ち明けられない性格であった。
ある日、友人が表情の暗いHさんを心配して話を聞いてみると、「食事が喉を通らず、頭痛や思考力低下があり、寝つきは良いが、すぐに目が覚めて眠れず、仕事上のミスが続き仕事に行けない日がある」と話した。友人の勧めで専門医を受診した結果、Hさんはうつ病(depression)と診断された。
その後、治療を受けながら仕事を続けていたが、激しい動悸(どうき)、息苦しさ、めまいを伴うパニック発作が繰り返し起こり、仕事を休職して治療に専念することにした。
Hさんの睡眠障害として、正しいものを1つ選びなさい。
- レストレスレッグス症候群(restless legs syndrome)
- 概日リズム睡眠障害(circadian rhythm sleep disorder)
- レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder)
- 環境因性睡眠障害
- 中途覚醒
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
2 概日リズム睡眠障害は体内の睡眠リズムと、明暗のサイクルが合わないことで起こるので、寝つきが良いこと、すぐに目が覚めてしまうという症状からもわかる通り、あてはまりません。
3 レム睡眠行動障害は、見ている夢に合わせて行動してしまう病気なので、すぐに目覚めてしまう状態では、あてはまりません。
4 環境因性睡眠障害とは、騒音などを原因とする睡眠障害といわれ、環境要因がなくなれば改善されるので、この場合はあてはまりません。
5 正解です。中途覚醒は睡眠維持障害ともいわれ、夜中に何度も起きてしまうなどの症状がみられます。
参考になった数80
この解説の修正を提案する
02
レストレッグス症候群は、別名・むずむず脚症候群とも呼ばれ、夕方から夜にかけて、脚がむずむずするような感覚が起こることを言います。
これが睡眠時に起こると不眠の原因となってしまいますが、Hさんの睡眠障害として該当しません。
2.×
概日リズム睡眠障害とは、時差ボケや交代制勤務等により、睡眠及び覚醒のリズムが乱れてしまうことで起きる睡眠障害のことを言います。
これはHさんの睡眠障害として該当しません。
3.×
レム睡眠行動障害とは、レム睡眠(浅い眠り)の間に見た夢の内容に応じて、寝言や奇声をあげる、眠ったまま実際に体を動かすといった様子が見られ、これによって睡眠が妨げられてしまうことを言います。
これはHさんの睡眠障害として該当しません。
4.×
環境因性睡眠障害とは、いびきや騒音、温度及び湿度が不適切(蒸し暑い等)、光が眩しいといった、睡眠時の環境が要因となって起こる睡眠障害のことを言います。
これはHさんの睡眠障害として該当しません。
5.○
中途覚醒とは、睡眠の途中で目が覚めてしまうことを言います。
Hさんの場合、寝つきは良いがすぐに目が覚めてしまうという状態が起こっているため、これがHさんの睡眠障害として正しいものとなります。
参考になった数31
この解説の修正を提案する
03
2.概日リズム睡眠障害は、睡眠・覚醒するタイミングがずれてしまいますが、今回のケースではそのような状況は起きていません。よって、2は間違いです。
3.レム睡眠行動障害は、レム睡眠のタイミングで夢の中の行動が実際の行動に反映されますが、今回のケースではそのような状況は起きていません。よって、3は間違いです。
4.環境因性睡眠障害は、環境が原因で眠れなくなりますが、今回のケースではそのような状況は起きていません。よって、4は間違いです。
5.中途覚醒は睡眠途中で目が覚めてしまい眠れなくなる症状です。
今回のケースで 、Hさんは「寝つきは良いが、すぐに目が覚めて眠れず」と訴えています。中途覚醒の症状が出ている状態ですので5が正解です。
参考になった数14
この解説の修正を提案する
前の問題(問119)へ
第31回(平成30年度)問題一覧
次の問題(問121)へ