介護福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
生活支援技術 問60
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問題
介護福祉士国家試験 第33回(令和2年度) 生活支援技術 問60 (訂正依頼・報告はこちら)
高齢者施設で利用者の死後に行うデスカンファレンス(death conference)に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- ボランティアに参加を求める。
- ケアを振り返り、悲しみを共有する。
- 利用者の死亡直後に行う。
- 個人の責任や反省点を追及する。
- 自分の感情は抑える。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.適切ではありません。
デスカンファレンスは高齢者施設で利用者の終末期に関わったスタッフで行う為、ボランティアの参加を強制するものではありません。
2.適切です。
自らの悲しみを共有し、精神的なストレスを緩和し、次のケアへ繋げていくことが大切です。
3.適切ではありません。
利用者の死後直後は参加すべきスタッフが集まって時間を設けることが困難な為、あらかじめ開催日を決め、後日実施します。
4.適切ではありません。
デスカンファレンスは利用者へのケアを振り返り、感情の共有やケアの向上を図るものであり、個人の反省や責任を追及するものではありません。
5.適切ではありません。
デスカンファレンスは、それぞれの感情をスタッフ間で共有し、自らの精神的なケアを行う役割があります。
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02
最も適切なものは2です。
ケアを振り返り悲しみを共有することで、
ケアでできることとできないことの認識、
また自分自身の感情への気づき、
利用者様とご遺族様への理解などいろいろな気持ちの整理と
自己成長につながります。
ケアに携わったスタッフのグリーフケアでもあります。
他の選択肢は以下のとおりです。
1.誤りです。
スタッフで行います。次のケアに生かしていく目的もあるからです。
ご遺族様に参加していただくこともあります。
3.誤りです。
亡くなられてから1か月後くらいが目安です。
4.誤りです。
できなかったことだけでなく、できていたことも話します。
こころのケアも目的としています。
特定の人を責めるような場ではありません。
5.誤りです。
感情の表出によって、こころの健康を取り戻す過程において
必要なことです。
自分の中で消化しきれない感情を抱えていることは心身の不調につながります。
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03
正解は、2です。
1.ケアに関わった関係者が参加するので、ボランティアに参加を求める必要はありません。そのため、不正解です。
2.ケアを振り返り今後に活かすこと、悲しみを共有することは、デスカンファレンスの目的に沿っています。正解です。
3.気持ちを整理する時間が必要なので、ある程度時間が経った後に行います。そのため、不正解です。
4.デスカンファレンスは、個人の責任や反省点を追求する場ではありません。そのため、不正解です。
5.感情を抑えるより、胸にあるものを吐き出すことが大切です。そのため、不正解です。
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