介護福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
生活支援技術 問59
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問題
介護福祉士国家試験 第33回(令和2年度) 生活支援技術 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
死期が近づいたときの介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 食事量が減少したときは、高カロリーの食事を用意する。
- チアノーゼ(cyanosis)が出現したときは、冷罨法を行う。
- 全身倦怠感が強いときは、全身清拭から部分清拭に切り替える。
- 傾眠傾向があるときは、話しかけないようにする。
- 口腔内乾燥があるときは、アイスマッサージを行う。
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この過去問の解説 (3件)
01
1.適切ではありません。
死期が近付いている要介護者には高カロリーの食事ではなく、ご本人の気持ちや体調に寄り添い、食べたいものや食べやすいものを提供します。
2.適切ではありません。
チアノーゼは主に血液中の酸素が不足し、皮膚が青く変色することをいいます。冷罨法のように身体を冷やすことはせず、バイタルサインを確認し、医療職へ報告します。
3.適切です。
全身倦怠感のある場合は身体への負担等を考慮し、部分清拭に切り替えると良いでしょう。
4.適切ではありません。
傾眠傾向がある際は、肩を叩いたり、ゆっくり話しかけたりし、安否の確認を行います。
5.適切ではありません。
口腔内乾燥がある際は、口腔内ケア後、保湿剤等で口腔内を潤します。
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02
正解は、3です。
1.体の状態に合わせた食事を提供します。そのため、不正解です。
2.チアノーゼに対しては、血流をよくするため、体を温める温罨法が適切です。そのため、不正解です。
3.全身清拭は体にかける負担が大きいため、倦怠感が強い時は部分清拭が適切です。
4.傾眠傾向にあっても聞こえている場合が多いので、家族や介護職の声かけは大切です。そのため、不正解です。
5.アイスマッサージとは、凍らせた綿棒などを使用して嚥下反射を誘発させる方法です。口腔内乾燥の改善方法ではありません。そのため、不正解です。
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03
最も適切なのは3です。
全身清拭より部分清拭の方が利用者様の体への負担が少ないからです。
他の選択肢については以下のとおりです。
1.誤りです。
脱水を起こさないように注意し、
利用者様が食べられるものから食べてもらうことが大切です。
2.誤りです。
血行不良により起こったチアノーゼの場合、
血流改善のためには温罨法を行います。
4.誤りです。
傾眠が何によって起こっているのか、
状況によっては医師を呼ぶ必要も出てきます。
声掛けをし、反応を見るなど必要です。
5.誤りです。
アイスマッサージは確かに、
唾液分泌を促す効果のあるものですが、
口腔内が乾燥しているとちょっとした刺激で痛みを伴います。
口腔内乾燥があるときは保湿剤が必要です。
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