介護福祉士の過去問
第33回(令和2年度)
生活支援技術 問58

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問題

介護福祉士国家試験 第33回(令和2年度) 生活支援技術 問58 (訂正依頼・報告はこちら)

「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」(2018年(平成30年)改訂(厚生労働省))において、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)が重要視されている。このアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を踏まえた、人生の最終段階を迎えようとする人への介護福祉職の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 「生活上の悩みごとは、近くの地域包括支援センターに相談できます」
  • 「今後の医療とケアについては、家族が代わりに決めるので安心です」
  • 「今後の生活について、家族や医療・介護職員と一緒に、その都度話し合っていきましょう」
  • 「口から食べることができなくなったら、介護職員に相談してください」
  • 「意思を伝えられなくなったら、成年後見制度を利用しましょう」

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この過去問の解説 (3件)

01

アドバンス・ケア・プランニングとは、将来における医療や介護について要介護者を中心に家族、医療職、介護福祉職等がチームとなり、要介護者の意思決定を支援する過程のことをいいます。

1.適切ではありません。

介護職員もアドバンス・ケア・プランニングのチームの一員です。その為、自らも相談にのることが必要です。

2.適切ではありません。

ご本人の意思決定を支援する過程の為、家族に決定権を委ねるのは不適切です。

3.適切です。

必要に応じて都度、話し合いを設けることが重要です。

4.適切ではありません。

介護職員に限らず、ご本人を取り巻く人々が相談にのり、様々な専門知識やご本人の状況を元に支援を行います。

5.適切ではありません。

介護職員の考えを押し付けており、ご本人の意思決定に基づいていない為、不適切です。

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02

最も適切なものは3です。

ACPは将来の医療・ケアについて、患者さんを主体に、そのご家族や親しい人、医療・ケアチームが繰り返し話し合い、患者さんの意思決定を支援するものです。

他の選択肢1,2,4,5にはその姿勢がみられません。

話し合いではなく、一方的な話で終わっており、不適切です。

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03

正解は、3です。

アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、利用者自身が主体となり、家族など身近な人や医療・介護チームが、将来の医療、介護について繰り返し話し合い、利用者の意思決定を支援できるよう計画することをいいます。

1.介護福祉職も介護チームの一員です。地域包括支援センターに相談するよう勧めるのは、ACPの考えに沿っていません。そのため、不正解です。

2.利用者の主体性を尊重することが、ACPの大切なポイントです。家族が代わりに決める、という発言はACPの考えに沿っていません。そのため、不正解です。

3.ACPの考えに沿った発言なので、正解です。

4.口から食べることができなくなる前に、状況を想定し相談することが大切です。そのため、不正解です。

5.成年後見制度の利用を勧めることは、ACPの考えには含まれていません。そのため、不正解です。

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