介護福祉士の過去問 第34回(令和3年度) 生活支援技術 問37
この過去問の解説 (3件)
正解は1です。
介護福祉職として、耳垢の状態を確認、
必要に応じて、医療職との連携を取る必要があります。
耳垢塞栓の際は、耳鼻科への受診が必要です。
2→耳掃除は、耳の入り口から1cm程度まで行います。
また、乾燥した耳垢は湿った綿棒で、湿らせてから取ります。
3→耳を上前方ではなく、少し後方に広げると
奥まで見えやすくなります。
4→蒸しタオルでは、耳垢塞栓は改善しません。
耳鼻科にて専門的な処置が必要です。
正答1
1. 正答。耳垢がたまってしまうと、耳垢塞栓を起こしてしまう可能性があります。耳鳴りや頭痛、めまいを起こす危険があるため、耳垢の確認は必要です。
2. 誤り。綿棒は耳の入り口から1cm辺りまでを入れて行います。3cmは入れすぎです。
3. 誤り。耳介は少し後ろに引っ張りながら耳垢を除去します。
4. 誤り。耳垢が乾燥して皮膚に張り付いている場合、無理に剥がそうとすると出血する恐れがあります。お風呂上がりや綿棒をベビーオイルで少し湿らせてから行うと良いでしょう。
5. 誤り。耳掃除を行いすぎると、耳の中を傷つけてしまい中耳炎を起こす恐れがあります。目安は2週間に1度が良いでしょう。
この問題では、耳の各部位の名称が理解できているか、介護福祉職としての適切な耳掃除の方法を理解できているかが問われています。
選択肢1. 耳垢(じこう)の状態を観察した。
正答です。耳垢がたまると、聞こえが悪くなったり炎症を起こしたりするので、日頃からの観察が大切です。
選択肢2. 綿棒を外耳道の入口から3cm程度挿入した。
誤答です。綿棒を外耳道に深く入れると鼓膜を傷つける恐れがあります。綿棒を挿入するのは目に見える範囲(入口から1㎝程度)が適切です。
選択肢3. 耳介を上前方に軽く引きながら、耳垢(じこう)を除去した。
誤答です。耳介を上後方に軽く引くと、耳垢を除去しやすくなります。
選択肢4. 蒸しタオルで耳垢塞栓(じこうそくせん)を柔らかくして除去した。
誤答です。耳垢塞栓とは、耳垢が大きな塊になって外耳道に栓をするように詰まってしまった状態です。この場合は耳鼻科への受診を促すのがよいでしょう。
選択肢5. 耳かきを使用して、耳垢(じこう)を毎日除去した。
誤答です。耳掃除は2週間に1度程度行うのがよいとされています。温かいタオルで耳全体を拭くのがよいでしょう。
耳は平衡感覚と聴覚を司る器官です。外耳・中耳・内耳の位置やその役割なども併せて覚えておくとよいでしょう。
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