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介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問6

問題

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Hさん(82歳、男性、要介護2)は、一人暮らしで、週1回、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用している。訪問時に、「足の爪が伸びているので、切ってほしい」と依頼された。爪を切ろうとしたところ、両足とも親指の爪が伸びて両端が皮膚に食い込んで赤くなっていて、触ると熱感があった。
親指の状態を確認した訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
親指に絆創膏(ばんそうこう)を巻く。
   2 .
Hさんの家にある軟膏(なんこう)を親指に塗る。
   3 .
蒸しタオルで爪を軟らかくしてから切る。
   4 .
爪が伸びている部分に爪やすりをかける。
   5 .
爪は切らずに、親指の状態をサービス提供責任者に報告する。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問6 )
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この過去問の解説 (4件)

11

爪切りは、

・爪そのものに異常がない(巻き爪・白濁・肥厚など)

・爪の周囲の皮膚に化膿や炎症がない

・糖尿病などの病気に伴う専門的な管理が必要ではない

場合に限り、医行為ではないと判断され介護福祉職でも行うことができます。

選択肢1. 親指に絆創膏(ばんそうこう)を巻く。

誤答です。絆創膏は、傷口の乾燥を防いだり、保護したりする目的で使用するものです。Hさんの親指の状況にはそぐわないものです。

選択肢2. Hさんの家にある軟膏(なんこう)を親指に塗る。

誤答です。『皮膚が赤くなっていて熱感がある』のならば、医療的処置が必要であると判断するべきです。用途不明の軟膏を訪問介護員の判断で塗ってはいけません

選択肢3. 蒸しタオルで爪を軟らかくしてから切る。

誤答です。異常がない爪であれば蒸しタオルを使用したり、足浴をしたりして爪を軟らかくして切るのが適切です。Hさんの爪は明らかにその状態ではないので、この選択肢は適切ではありません。

選択肢4. 爪が伸びている部分に爪やすりをかける。

誤答です。爪及び周辺の皮膚が正常な状態であれば、やすりで整えるのもよいでしょう。しかし、Hさんの爪はそのような状態ではなく、皮膚の赤みや熱感に対する対応を先に考えることが適切です。

選択肢5. 爪は切らずに、親指の状態をサービス提供責任者に報告する。

正答です。設問の通りです。医療的処置が必要であると判断し、サービス提供責任者に報告するのがよいでしょう。

まとめ

この場合は皮膚に赤みがあり、熱感があることから炎症を起こしている可能性が高いと判断できます。Hさんには、爪を切ることができない理由と皮膚科への受診の必要性をよく説明し、その様子も併せてサービス提供責任者に報告するとよいでしょう。

付箋メモを残すことが出来ます。
7

この設問のポイントは、「親指の爪が伸びて両端が皮膚に食い込んで赤くなっていて、触ると熱感があった」ことです。

発赤と熱感があったことから炎症が考えられます。

細菌による化膿や感染症の可能性もありますので、

自己判断で処置せず、サービス提供責任者に相談する必要があります。

選択肢1. 親指に絆創膏(ばんそうこう)を巻く。

×:爪が皮膚に食い込んで赤くなっている状態ですから、

絆創膏では対処できません。

選択肢は不適切です。

選択肢2. Hさんの家にある軟膏(なんこう)を親指に塗る。

×:爪が皮膚に食い込んで赤くなっている状態で炎症が疑われます。

原因がはっきりしない段階で、軟膏を塗布するのは不適切です。

選択肢3. 蒸しタオルで爪を軟らかくしてから切る。

×:爪は軟らかくなっても、皮膚が赤くなって、熱感があったことの対処にはなりません

選択肢は不適切です。

選択肢4. 爪が伸びている部分に爪やすりをかける。

×:他の選択肢同様に爪が伸びていることへの対処です。

しかし、皮膚が赤くなって、熱感があったことの対処にはなりません。

よって選択肢は不適切です。

選択肢5. 爪は切らずに、親指の状態をサービス提供責任者に報告する。

〇:皮膚の発赤と熱感があり、炎症の可能性があります。

処置せず、速やかにサービス提供者に報告し、

皮膚科など専門機関に相談することが大切です。

2

ホームヘルパーが介護サービスとしてできる行為について問われる内容です。一般的な爪切りであればできますが、ひどい巻き爪や治療が必要と思われる状態であれば、皮膚科などの受診を優先します。

選択肢1. 親指に絆創膏(ばんそうこう)を巻く。

×:絆創膏を巻いてもその場しのぎにしかならないため、行けるのであれば皮膚科受診を促します。

選択肢2. Hさんの家にある軟膏(なんこう)を親指に塗る。

×:どのような効果があるか分からない軟膏を塗る事はかえって皮膚疾患を進める危険があります。

選択肢3. 蒸しタオルで爪を軟らかくしてから切る。

×:Hさんの爪は明らかに受診して観てもらった方が良い状態の爪です。自己の判断で爪切りする事で怪我に繋がる危険があります。

選択肢4. 爪が伸びている部分に爪やすりをかける。

×:やすりをかけても、爪がもろく割れや折れの危険があります。受診の促しを優先しましょう。

選択肢5. 爪は切らずに、親指の状態をサービス提供責任者に報告する。

〇:適切な判断です。

0

爪が伸びて両端が皮膚に食い込んで赤くなっている状態は『巻き爪』と考えられます。また、赤みと熱感があるので炎症や化膿を起こしている可能性もあります。

自己で対処しようとすると悪化する恐れがあるので、皮膚科や形成外科などに相談するのが望ましいです。

選択肢1. 親指に絆創膏(ばんそうこう)を巻く。

誤りです。変形した爪によって周囲の皮膚に負担をかけないようにします。爪と周囲の皮膚に隙間ができるのが望ましいですが、絆創膏を巻くことで逆に隙間を減らし皮膚へ負担をかけてしまう可能性があります。

選択肢2. Hさんの家にある軟膏(なんこう)を親指に塗る。

誤りです。Hさんの自宅にある軟膏が皮膚の炎症に適したものであるか判断することができません。安易に軟膏を使用するのはオススメでできません。

選択肢3. 蒸しタオルで爪を軟らかくしてから切る。

誤りです。熱感があるので、温めるのは良くない方法です。また、爪を切りすぎることで、巻き爪が悪化してしまいます。

選択肢4. 爪が伸びている部分に爪やすりをかける。

誤りです。深爪することで巻き爪が悪化する可能性があります。安易に短くせず、爪を伸ばす方が改善の期待が持てます。

選択肢5. 爪は切らずに、親指の状態をサービス提供責任者に報告する。

正解です。自己で処置せず、サービス責任者に報告し、皮膚科や形成外科への受診をオススメする対処が望ましいです。

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