過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

介護福祉士の過去問 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問7

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
左片麻痺(ひだりかたまひ)の利用者が、前開きの上着をベッド上で臥床(がしょう)したまま交換するときの介護の基本に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
   1 .
介護福祉職は利用者の左側に立つ。
   2 .
新しい上着は利用者の右側に置く。
   3 .
脱ぐときは、着ている上着の左上肢の肩口を広げておく。
   4 .
左側の袖を脱ぎ、脱いだ上着は丸めて、からだの下に入れる。
   5 .
利用者を左側臥位(ひだりそくがい)にし、脱いだ上着を引き出す。
( 介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問7 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (4件)

22

この設問で重要なポイントは、臥床したままの片麻痺の利用者の上着の交換です。

手順を整理して考えるとよいでしょう。

1.新しい服は麻痺側(この設問では左側)にセットします。

2.脱ぐ時は非麻痺側(この設問では右側)から脱ぎます。

  そのため、介助者は右側に立ちます。

3.着ている上着のボタンを外し、左右両方の肩口を広げて右上肢から脱ぎます。

4.からだを左に傾けて、脱いだ上着はからだの下に敷きこみます。

5.右側臥位に向いてもらい、脱いだ上着を引き出します。

6.左上肢に着ていた上着を脱がせながら、新しい上着を被せます。

7.左上肢に新しい上着の袖を通します。

8.余った上着をからだの下に敷きこみます。

9.一度、仰臥位にしてから、からだを左を傾けて、敷きこんだ上着を引き出します・

10.引き出した上着の袖に右上肢を通します。

11.しわを伸ばし、ボタンを留めます。

選択肢1. 介護福祉職は利用者の左側に立つ。

×:非麻痺側(麻痺のない側)から脱ぎますので、右側に立ちます。

選択肢2. 新しい上着は利用者の右側に置く。

×:新しい上着は利用者の麻痺側(この設問では左側)に置きます。

選択肢3. 脱ぐときは、着ている上着の左上肢の肩口を広げておく。

〇:麻痺側の衣服をずらし、肩口を広げて脱ぎやすくし、非麻痺側をから脱ぎます。そのため選択肢は正解です。

選択肢4. 左側の袖を脱ぎ、脱いだ上着は丸めて、からだの下に入れる。

×:非麻痺側(右側)の袖を脱いで、脱いだ上着は丸めてからだの下に入れます。

選択肢5. 利用者を左側臥位(ひだりそくがい)にし、脱いだ上着を引き出す。

×:利用者を右側臥位にして、脱いだ上着を引き出します。

付箋メモを残すことが出来ます。
11

片麻痺がある利用者の更衣介助を行う時は『脱健着患(脱ぐ時は健側から着る時は患側から)』が基本です。一連の流れをイメージしながら問題を解くとよいでしょう。

選択肢1. 介護福祉職は利用者の左側に立つ。

誤答です。この場合の上着の交換は、健側の腕を抜くことから始めるので、介護福祉職は利用者の健側(この事例では右側)に立ちます。

選択肢2. 新しい上着は利用者の右側に置く。

誤答です。着る服は麻痺側から袖を通すので、新しい上着は利用者の麻痺側(この事例では左側)に置きます。

選択肢3. 脱ぐときは、着ている上着の左上肢の肩口を広げておく。

正答です。腕を袖から抜く前に肩口を広げておくと上着が脱ぎやすくなります。

選択肢4. 左側の袖を脱ぎ、脱いだ上着は丸めて、からだの下に入れる。

誤答です。片麻痺がある場合、脱ぐのは健側(この事例では右側)からです。健側から脱ぎ、脱いだ上着は丸めて、からだの下に入れます。

選択肢5. 利用者を左側臥位(ひだりそくがい)にし、脱いだ上着を引き出す。

誤答です。健側を下(この事例では右側臥位)にし、脱いだ上着を引き出します。

まとめ

麻痺がある利用者の更衣介助を行う時は、麻痺している箇所やその程度、関節可動域などを確認し、できる部分はご本人に行っていただくことで、残存機能を活かした介助を行うようにします。

4

片麻痺のある利用者への身体介助に関する問題です。麻痺がある方については、着る時は麻痺側から、脱ぐときは健側からになります(脱健着患と言います)。

選択肢1. 介護福祉職は利用者の左側に立つ。

×:衣類を脱ごうとしている場面なので、健側(右側)に立ちます。

選択肢2. 新しい上着は利用者の右側に置く。

×:新しい上着を着ようとしているので、左側に置きます。

選択肢3. 脱ぐときは、着ている上着の左上肢の肩口を広げておく。

〇:肩口を広げておくと、衣類の中でスペースができるので脱ぎやすくなります。

選択肢4. 左側の袖を脱ぎ、脱いだ上着は丸めて、からだの下に入れる。

×:脱ぐときは、健側(右側)から脱ぎます。

選択肢5. 利用者を左側臥位(ひだりそくがい)にし、脱いだ上着を引き出す。

×:左側は麻痺しているので極力下にしません。手足の巻き込み動作で怪我に繋がる危険があります。下になるのは健側の右側になります。

0

左片麻痺の方の更衣を介助する場合、上着を切る際は左側の袖を通してから、右側の袖を通します。反対に上着を脱ぐ際は右側の袖から脱ぎ、左側の袖を脱がせます。

臥床で介助を行う場合は、背中に上着を通すため、利用者を側臥位にする必要があります。片麻痺では麻痺側の肩関節が亜脱臼していることがあるので、側臥位にする場合は麻痺側を下にせず、非麻痺側が下になるように姿勢を変えた方が安全です。

選択肢1. 介護福祉職は利用者の左側に立つ。

誤りです。臥位で更衣の介助を行う場合、背中に上着を通るため側臥位にする必要があります。左片麻痺の方は右側が下になるように介助を行うため、利用者の右側から介助を行った方が介助を行いやすくなります。

選択肢2. 新しい上着は利用者の右側に置く。

誤りです。上着を着せる手順は麻痺側である左上肢から始めます。上着は左側に置くほうが良いでしょう。

選択肢3. 脱ぐときは、着ている上着の左上肢の肩口を広げておく。

正解です。麻痺側の肩関節が亜脱臼して痛みが生じやすいことが考えられます。肩口を広げ、左肩に負担がかからないようにするのが望ましいでしょう。

選択肢4. 左側の袖を脱ぎ、脱いだ上着は丸めて、からだの下に入れる。

誤りです。上着を脱ぐ手順は非麻痺側である右袖から始めるのが正しいです。

選択肢5. 利用者を左側臥位(ひだりそくがい)にし、脱いだ上着を引き出す。

誤りです。麻痺側である左肩を下にする左側臥位では、左肩へ負担をかけてしまう可能性があります。右側臥位にして上着を引き出す方が良いです。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この介護福祉士 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。