介護福祉士の過去問
第35回(令和4年度)
生活支援技術 問8
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問題
介護福祉士国家試験 第35回(令和4年度) 生活支援技術 問8 (訂正依頼・報告はこちら)
利用者が食事中にむせ込んだときの介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 上を向いてもらう。
- お茶を飲んでもらう。
- 深呼吸をしてもらう。
- 口の中のものを飲み込んでもらう。
- しっかりと咳(せき)を続けてもらう。
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この過去問の解説 (4件)
01
『むせ込む』というのは、食べ物や唾液などが食道ではなく気管に入ってしまい(誤嚥)、咳をしてこれを外に出そうとしている状態です。
誤答です。上を向くと気管の入り口である咽頭口がふさがれてしまい、誤嚥したものが外に出づらくなってしまうので不適切です。
誤答です。むせ込んでいる最中に飲み物を飲むと、さらにむせ込む危険があります。飲み物を飲むのは、しっかり呼吸が落ち着いてからにしましょう。
誤答です。むせ込んでいる最中に深呼吸をすると、誤嚥したものがさらに気管深くに入り込んでしまう可能性があり不適切です。
誤答です。さらなる誤嚥を引き起こす可能性があり不適切です。口の中のものは吐き出してもらうのが適切です。
正答です。自分で咳ができている場合は、咳を続けてもらい、しっかりと誤嚥したものを外に出すことが適切です。
利用者が食事中にむせ込んだ場合は、前かがみの姿勢になってもらい、背中を下から上へとさすったり、軽くたたいたりして、呼吸が落ち着くのを待ちましょう。加齢で嚥下機能が低下した人や、パーキンソン病や脳血管疾患がある人はむせ込みやすい傾向にあります。
むせ込みにくい姿勢などもあわせて覚えておくとよいでしょう。
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02
この設問で大切なことは、むせ込んだ時の対処方法です。
むせ込んだということは、気管に食物が流入したと考えます。
のどに詰まった時(窒息)の対処方法とは別になりますので整理して覚えましょう。
×:上を向くと、気管に入った食物を出しにくくなります。
選択肢は誤りです。
×:詰まった時の対処方法です。むせた時は咽頭に残留したものを、気管に流してしまう可能性もあります。選択肢は誤りです。
×:気管から出そうとしている食物を、吸気で吸い込んでしまう可能性があります。
選択肢は誤りです。
×:むせ込んでいる状況でさらに、誤嚥する可能性があります。
選択肢は誤りです。
〇:気管から喀出しようとしている食物をしっかり出せるように咳を続けます。
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03
高齢になると飲み込みの力が弱くなり、結果としてむせやすくなる方が多くいらっしゃいます。むせた利用者の適切な対応について問う内容になっています。
×:気道に食べ物が入ってむせている可能性があるので、それが原因だとしたら、異物を出すためにも下に向いてもらいます。
×:異物が入ってむせているので、さらに食べ物や飲み物を入れてはいけません。落ち着くまで様子をみましょう。
×:むせているときに気道を大きく拡げようとすると余計にむせる事があるので、不適切です。
×:気道の中で詰まっている場合があるため、無理に飲み込もうとさせないで出す方が正解となります。
〇:咳をする事は異物を出そうとする反射的な行為です。まずは咳を続けてもらい、異物が口から出せられるように観察しましょう。
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04
食事中にむせ込みが見られた場合は、誤嚥の可能性が考えられます。
誤嚥が起こった際の対処方法は以下の通りです。
● 顔を下に向ける
● 口腔内の異物を取り除く
● 背中をさする、軽くたたく
● 口呼吸を促す
● ゆっくり呼吸をするように声を掛ける
誤りです。誤嚥が起こった場合、顔を下に向けて前傾姿勢を取ります。喉よりも口を下げることで異物が出やすくなります。
誤りです。異物が口の中に残ったままだと、さらに誤嚥や窒息が起こる可能性があります。無理に飲み込むのではなく、異物を除去しましょう。
誤りです。口を閉じていると異物が口の中に残ったままになってしまいます。口を開け、口呼吸を促しましょう。また、顔を下にむけ、ゆっくり呼吸するように声を掛けましょう。
誤りです。異物が口の中に残ったままだと、さらに誤嚥や窒息が起こる可能性があります。無理に飲み込むのではなく、異物を除去しましょう。
正解です。咳をすることで、異物が気道に入りづらくなります。咳を続けるのが望ましいです。
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