介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
こころとからだのしくみ 問2

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) こころとからだのしくみ 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、交感神経の作用に該当するものとして、正しいものを1つ選びなさい。
  • 血管収縮
  • 心拍数減少
  • 気道収縮
  • 消化促進
  • 瞳孔収縮

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この過去問の解説 (2件)

01

交感神経に関する作用の問題になります。交感神経とは自律神経の中に含まれる神経細胞であり、体の機能をコントロールする神経です。緊張やストレスを感じる事で、心拍数の上昇、血圧の上昇、筋肉の緊張、発汗の促進などが起こります。

選択肢1. 血管収縮

〇 記述の通りです。交感神経は血管を収縮させる働きがあり、体の機能を活発にする神経です。

選択肢2. 心拍数減少

× 交感神経が高まると心拍数は上昇しますが、減少する事は一般的にありません。

選択肢3. 気道収縮

× 交感神経が高まると気道の拡張は起こりますが、一般的に縮小はありません。

選択肢4. 消化促進

× 交感神経の作用と消化には影響が無いとされています。

選択肢5. 瞳孔収縮

× 交感神経が高まると瞳孔が拡張する事があっても、瞳孔収縮は一般的にありません。緊張する事で集中力が高まり、目が大きくなる感じは、正しく交感神経が高まり、瞳孔が拡張したと言ってよいでしょう。

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02

自律神経は、交感神経と副交感神経とがあり、それぞれ生命維持のために必要な呼吸や血圧、体温などの機能を相互にバランスをとりながら調整しています。

交感機能が緊張状態、副交感機能がリラックス状態と覚えておくと、それぞれが働いた場合の対照的な機能の変化が想像つくでしょう。

選択肢1. 血管収縮

正解です。

交感神経は緊張状態の時に優位になるため、血管を収縮させて血圧を上昇させます。

逆に副交感神経はリラックスした状態で優位になるため、血管を拡張させて血圧を下げます。

選択肢2. 心拍数減少

不正解です。

交感神経が優位になる状態は緊張状態とすると、心拍数は増加することが分かると思います。

逆に副交感時はリラックス状態と考えれば心拍数が減少するということが分かります。

選択肢3. 気道収縮

不正解です。

交感神経が優位になると気管は拡張し、副交感神経が作用すると収縮します。

選択肢4. 消化促進

不正解です。

交感神経が優位になると消化運動が抑制され、副交感神経が作用すると促進されます。

選択肢5. 瞳孔収縮

不正解です。

交感機能が優位になると瞳孔が開き、副交感神経が作用すると小さく収縮されます。

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