介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問21 (こころとからだのしくみ 問3)
問題文
杖歩行(つえほこう)で時々ふらつくが、ゆっくりと自立歩行することができる。
昼間は自室にこもり、ベッドで横になっていることが多い。
リハビリテーションとして週3日歩行訓練を行い、食事は普通食を毎食8割以上摂取している。
Fさんの骨粗鬆症(osteoporosis)の進行を予防するための支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第36回(令和5年度) 問21(こころとからだのしくみ 問3) (訂正依頼・報告はこちら)
杖歩行(つえほこう)で時々ふらつくが、ゆっくりと自立歩行することができる。
昼間は自室にこもり、ベッドで横になっていることが多い。
リハビリテーションとして週3日歩行訓練を行い、食事は普通食を毎食8割以上摂取している。
Fさんの骨粗鬆症(osteoporosis)の進行を予防するための支援として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- リハビリテーションを週1日に変更する。
- 繊維質の多い食事を勧める。
- 日光浴を日課に取り入れる。
- 車いすでの移動に変更する。
- ビタミンA(vitamin A)の摂取を勧める。
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この過去問の解説 (3件)
01
骨粗鬆症に関する問題です。
骨粗鬆症は女性に多く、特に閉経後のホルモンバランスの乱れで起こりやすいとされています。骨密度が低下する事で転倒すると骨折につながりやすく、ADL低下を招くリスクとなります。
× 骨を強くするためには運動が必要なので、リハビリ回数減は骨粗鬆症進行予防になりません。
× 繊維質の多い食べ物を摂るは便秘に有効なアプローチであり、骨粗鬆症進行予防ではありません。
〇 適切です。
日光を浴びることでビタミンDが作られ、カルシウムの働きを助けて骨の形成に役立ちます。
× 骨を強くするためには運動が必要です。
× ビタミンAではなくビタミンDの摂取が必要です。
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02
骨粗鬆症の進行を予防するには、カルシウムとビタミンDを多く含んだバランスの良い食事や、ウォーキングなど骨に重力のかかる運動を定期的に行うことが良いとされています。
Fさんは食事と運動をしっかりと取れているようですので、支援の変更ではなく、骨粗鬆症の進行予防に最も適した支援をプラスする回答が必要になります。
不正解です。
Fさんは骨粗鬆症の予防のため、週3日の歩行訓練を受けているため、減らすことは適切ではありません。
不正解です。
繊維質の多い食事を勧めることは便秘対策などで使用されます。
カルシウムとビタミンDのとれる食事を勧める必要があります。
正解です。
日光浴は、体内にビタミンDを生成させる効果があります。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助ける作用があるため、骨粗鬆症の進行予防の支援として効果的です。
不正解です。
車いすでの移動が増えることで運動不足となることが考えられます。
運動不足は骨粗鬆症の進行をさせる原因となるため不適切です。
不正解です。
骨粗鬆症の進行予防にはビタミンDを勧めることが適切です。
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03
骨粗鬆症は骨密度の低下により、骨折しやすくなる疾患です。特に高齢女性に多くみられ、進行の原因には「運動不足、栄養の偏り、ビタミンD不足など」が挙げられます。
この解説をもとに設問を見ると、正解が分かりやすいでしょう。
✖
骨粗鬆症の場合、リハビリを減らすのは逆効果です。
「無理ない範囲で」ですが、歩行訓練などのリハビリは骨密度の維持と向上を見込めます。「継続は力なり」のため、根気強く毎日少しづつでも続けましょう。
✖
食物繊維は大切ですが、過剰摂取はカルシウムの吸収を妨げてしまう可能性があるため良くありません。カルシウムやビタミンD、ビタミンKなど、栄養をバランス良く取りましょう。
〇
設問通りで、骨粗鬆症の予防には適度な日光浴が有効です。
Fさんは骨粗鬆症ですが、自立歩行が可能なため軽度と読み取れるでしょう。日光浴はカルシウムの吸収を助けるビタミンDを促進し、骨の健康維持ができます。
✖
Fさんはゆっくりと自立歩行ができるため、無理ない範囲での歩行は自立のために欠かせません。
車椅子を使用したり、臥床を促しすぎたりすると、歩行ができなくなる可能性があります。
✖
ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持、視力・免疫機能の向上が見込め、身体には必要な栄養ですが、骨粗鬆症に対して作用を及ぼすものではありません。
逆に、ビタミンAの過剰摂取は骨密度を低下させるリスクがあります。
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