介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問58 (障害の理解 問10)
問題文
家族の介護力をアセスメントするときの視点に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 問58(障害の理解 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
家族の介護力をアセスメントするときの視点に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 障害者個人のニーズを重視する。
- 家族のニーズを重視する。
- 家族構成員の主観の共通部分を重視する。
- 家族を構成する個人と家族全体の生活を見る。
- 支援者の視点や価値観を基準にする。
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この過去問の解説 (3件)
01
「介護力」とは介護が必要とする人に対して適切な介護が提供できる能力を言います。
「家族の介護力」となると、介護が必要な人の状況だけでなく、家族の生活状況、環境など様々な視点での評価が必要になります。
家族の介護力をアセスメントする時には、個人の状況とともに家族全体をみる視点が必要になります。
障害者個人のニーズも必要な視点ですが最重要ではないため不正解です。
家族のニーズも必要な視点ですが、「家族の介護力」となると家族全体の状況把握が必要になってきます。
最重要ではないため不正解です。
家族全体を客観的にみる視点が大切になるため不正解です。
正解です。
家族が適切な介護を提供できるかを評価するためにも広い視点でのアセスメントが必要です。
家族全体の生活を知ることで、介護への負担感や疲労感などを推測でき、必要なサービスへと繋げることができます。
アセスメントは客観的な評価が必要です。
支援者の視点や価値観でアセスメントをすることはありません。
不正解です。
「家族の介護力」には要介護者のADLや認知機能などに加え、以下のような広い視点を合わせて評価することが必要になってきます。
・家族構成
・介護への意欲
・健康状態
・時間的余裕
・経済状態
・住環境
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02
介護力とは家族や地域が介護を必要とする人に対して適切な介護を提供できる能力のこととされています。
ここでのアセスメントは援助が必要な人の生活状況や問題点を把握することになります。
不正解です。
障害者個人のニーズを重視するのではなく、障害者とその家族の双方のニーズを見極め把握する必要があります。
不正解です。
どちらかを重視するといった、一方へ重点を置くことは家族力に繋がらないため不適切です。
不正解です。
主観の共通部分という大まかな視点だけでなく、家族それぞれの意見やニーズを把握することが必要になります。
正解です。
家族を対象とした場合、家族構成や経済状況など家族全体の生活を見る必要があります。
不正解です。
家族の家族力をアセスメントするため、支援者の視点やアセスメントする側の主観を基準にすることは不適切です。
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03
基本的な定義として
・家族の介護力:家族がどれだけ介護をする能力があるか
・アセスメント:客観的な評価、分析
これを理解する必要があります。
間違いです。
設問はあくまでも『家族の』介護力です。
利用者本人のニーズと家族介護力に乖離があって
ニーズを満たせないということはあり得ます。
間違いです。
ニーズは2分されて
・客観的ニーズ:専門性・社会性を基に判断される。
・主観的ニーズ:当事者の個人的な感覚や思考に基づく。
となります。
当然、アセスメントは客観性が大事なので、
ニーズ重視ということではありません。
間違いです。
解説の冒頭に記しているように
アセスメントは客観的なものです。
選択肢に主観とあるため、誤答となります。
正解です。
家族構成と、それぞれの実際の生活をみることに
主観性はなく客観的情報であるため、
アセスメントとして適切です。
間違いです。
支援者の視点と価値観は、支援者の主観です。
客観的なアセスメントとは言えません。
主観と客観の区別ともいえる問題です。
介護福祉士は客観性を持っているからこそ、
専門職と呼ばれます。
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