介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
コミュニケーション技術 問2

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) コミュニケーション技術 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

利用者の家族との信頼関係の構築を目的としたコミュニケーションとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 家族に介護技術を教える。
  • 家族に介護をしている当事者の会に参加することを提案する。
  • 家族から介護の体験を共感的に聴く。
  • 家族に介護を続ける強い気持ちがあるかを質問する。
  • 家族に介護保険が使える範囲を説明する。

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この過去問の解説 (2件)

01

福祉ではお互いにとってより良い介護サービスを提供できるよう信頼関係の構築が大切になります。

「傾聴」「受容」「共感」などから相手の心を開き信頼関係を形成するとされています。

言葉でのコミュニケーションと非言語的なコミュニケーションを使い、利用者家族に対しても利用者への心がけと同じ姿勢で向き合うことが大切です。

選択肢1. 家族に介護技術を教える。

不正解です。

介護技術を教えることは目的とは異なります。技術に関する相談に対して耳を傾け、助言をすることは信頼関係につながりますが選択肢はこれと違ったもののため不正解となります。

選択肢2. 家族に介護をしている当事者の会に参加することを提案する。

不正解です。

信頼関係を構築するコミュニケーションは、自身が相手に与える印象や話の聞き方や言葉使いなどが当てはまります。情報の提供は信頼を構築するコミュニケーションとは異なってきます。

選択肢3. 家族から介護の体験を共感的に聴く。

正解です。

共感的に相手の話を聞くことは、信頼関係を構築するコミュニケーションとして適切です。

傾聴し、受け止め、共感することで家族に安心感を与え良い関係へとつながります。

選択肢4. 家族に介護を続ける強い気持ちがあるかを質問する。

不正解です。

一方的に質問するのではなく、介護について困ったことがないか尋ねてみるといったことからコミュニケーションを取る方が適切です。内容によってはクレームや信頼を失うこともあるので注意する必要があります。

選択肢5. 家族に介護保険が使える範囲を説明する。

不正解です。

介護保険の説明は専門職の立場から行う情報の提供にあたるので、信頼関係を築くコミュニケーションとは異なってきます。

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02

利用者と同様に、家族との関係づくりにも、信頼関係(ラポール)を構築することが大切です。

信頼関係(ラポール)の基本となるのは、相手を知ろうとする姿勢(傾聴)、ありのままに受け入れ(受容)、その感情を共有する(共感)姿勢です。

それを踏まえて、回答を選択しましょう。

 

選択肢1. 家族に介護技術を教える。

家族への指導も介護福祉士の大切な役割ですが、信頼関係を構築するためのコミュニケーションではないため不正解です。

 

選択肢2. 家族に介護をしている当事者の会に参加することを提案する。

当事者の会に参加することの提案が信頼関係の構築のコミュニケーションには繋がらないため不正解です。

選択肢3. 家族から介護の体験を共感的に聴く。

正解です。

家族の介護への思い、悩み、困り事などを共感的に聴き、受容することを繰り返すことで信頼関係が構築されていきます。

選択肢4. 家族に介護を続ける強い気持ちがあるかを質問する。

介護を続ける強い気持ちがあるかを質問することは、共感的なコミュニケーションではないため不正解です。

逆に気分を害したり、混乱させてしまう可能性があります。

選択肢5. 家族に介護保険が使える範囲を説明する。

介護保険の説明だけでは信頼関係の構築は難しいため不正解です。

受容・共感・傾聴が必要です。

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