介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
コミュニケーション技術 問5

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) コミュニケーション技術 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

Gさん(70歳、女性、要介護1)は、有料老人ホームに入居していて、網膜色素変性症(retinitis pigmentosa)による夜盲がある。
ある日の夕方、Gさんがうす暗い廊下を歩いているのをH介護福祉職が発見し、「Hです。大丈夫ですか」と声をかけた。
Gさんは、「びっくりした。見えにくくて、わからなかった…」と暗い表情で返事をした。
このときのGさんに対するH介護福祉職の受容的な対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

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この過去問の解説 (1件)

01

網膜色素変性症は遺伝子異常により網膜の細胞や死滅・変性がおき、視野の狭窄や視力の低下、夜盲などの症状があらわれます。

夜盲は暗い場所や夜間にものが見えにくくなる症状で、Gさんはこの症状がでている状態です。

 

問題はGさんが「びっくりした。見えにくくて、わからなかった…」と暗い表情で返事をしたことに対して、

 

・夜盲の方への配慮

・受容的(感情・言動をありのまま受け入れる)な対応

 

の2点を求められています。

選択肢1. 「驚かせてしまいましたね。一緒に歩きましょうか」

正解です。

「びっくりした。見えにくくて、わからなかった…」と暗い表情で返事したことに対しての、受容的な対応として最も最適な選択肢です。

選択肢2. 「明るいところを歩きましょう。電気をつけたほうがいいですよ」

不正解です。

夜盲はくらいところで物が見えにくくなると同時に、明るい場所ではまぶしく感じ、全体的に白っぽく見える症状も見られます。

急に明るくすることは不適切の可能性があります。

選択肢3. 「見えにくくなってきたのですね。一緒に点字の練習を始めましょう」

不正解です。

Gさんの「びっくりした。見えにくくて、わからなかった…」という言葉に対して「一緒に点字の練習を始めましょう」という言葉がけは受容的とは言い難い対応です。

選択肢4. 「白杖(はくじょう)があるかを確認しておきます。白杖を使うようにしましょう」

不正解です。

Gさんは視力の低下や狭窄はない状態で夜盲の症状がでています。

白状を使うようなアドバイスは不適切です。

選択肢5. 「暗い顔をしないでください。頑張りましょう」

不適切です。

「暗い顔をしないでください。頑張りましょう」という言葉は否定と励ましの言葉です。

「びっくりした。見えにくくて、わからなかった…」と暗い表情をしたGさんに対する受容的な対応ではありません。

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