介護福祉士 過去問
第36回(令和5年度)
問80 (生活支援技術 問1)
問題文
介護老人福祉施設における、レクリエーション活動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 問80(生活支援技術 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
介護老人福祉施設における、レクリエーション活動に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 利用者全員が参加することを重視する。
- 毎回、異なるプログラムを企画する。
- プログラムに買い物や調理も取り入れる。
- 利用者の過去の趣味を、プログラムに取り入れることは避ける。
- 地域のボランティアの参加は、遠慮してもらう。
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この過去問の解説 (3件)
01
レクリエーション活動は、単なる「娯楽」ではなく、集団や個人の趣味や能力、ニーズに応じて提供することが大切です。
また、身体機能の向上・維持や認知症の予防、社会参加にも繋がる効果もあるということを踏まえて回答しましょう。
不正解です。
個人個人の得て、不得手や趣味・趣向に合わせて実施することは困難です。
興味のないものに無理やり参加することは不適切な対応になるため、実施毎にテーマや中心となる人物を変えて、結果的に幅広いニーズに応じた提供ができるようにすることが大切です。
不正解です。
多くの人が興味のあるもの、能力に合ったものであり、ニーズがあれば継続することが必要な場合もあります。
正解です。
買い物や調理など、日常的におこなってきたことを取り入れることも大切です。
また、買い物でのお金を計算する、払うなどの行為や外の人との交流は社会参加にも繋がります。
不正解です。
過去の趣味や日常行なってきたことを実施することは、昔の自分を思い出すことにつながり、認知症予防にも効果的です。
不正解です。
地域のボランティアなど施設外との交流は社会との交流にもつながり、日常生活に刺激を与える効果が期待されます。
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02
介護でのレクリエーションは活動性の維持・向上を目的としています。
意志を尊重し、身体の状態に合わせるなど注意点を確認し実施していきます。
不正解です。
強制的な参加はレクリエーション活動では不適切な対応です。ここでは本人の意思を尊重することが求められます。
不正解です。
毎回プログラムを変更する必要はなく、あくまで利用者が無理なく適度に行えるものを実施することが適切になります。
正解です。
介護のレクリエーションにはスポーツや料理、カラオケなど多くのものをプログラムとして活用できます。利用者に合わせたプログラムがレクリエーション活動になります。
不正解です。
利用者が興味のある事や過去の趣味も、本人が負担にならないものであればプログラムに取り入れることも有効です。
不正解です。
介護老人福祉施設でのボランティアにはレクリエーションの主催やサポートといったものがあり、参加を遠慮してもらう必要はありません。
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03
まず前提として、
介護老人福祉施設(介護保険法の名称)=特別養護老人ホーム(老人福祉法の名称)
である事は覚えてください。
『特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準』第19条にて
特別養護老人ホームは、教養娯楽設備等を備えるほか、適宜入所者のための
レクリエーション行事を行わなければならない。
と明記されています。
介護老人福祉施設で働く介護福祉士の義務と理解してください。
間違いです。
レクリエーション活動への参加は強制させてはいけません。
利用者の趣味や信条に配慮して自由参加にしなければなりません。
経済的、身体的、宗教上の理由などでレクリエーションに参加しない
ということはあり得ます。
間違いです。
趣味嗜好に配慮して、継続的に同じプログラムを企画する
ということはあり得ます。
例えば、書道や俳句などのサークル活動などがイメージできると思います。
正しいです。
買い物に行き、それを調理するという家事活動は
レクリエーションとして非常に好ましいものです。
特に、スーパーなどで季節の食材を買い
それを調理してたべることは、
リアリティオリエンテーションと呼ばれ
認知症の進行予防や情緒面へのケアとして
効果的です。
間違いです。
むしろ、ご本人の過去の趣味を取り入れたプログラムが望ましいです。
『特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準について解釈通知』にて
「入所者が自らの趣味又は施行に応じた活動を通じて充実した日常生活を
送ることができるよう努めること」とされています。
間違いです。
むしろ、地域のボランティアを積極的に受け入れるべきです。
『特別養護老人ホームの設備及び運営に関する基準について解釈通知』にて
「地域の住民やボランティア団体等との連携及び協力を行う等の地域との
交流を図らなければならないこと」とされています。
施設で働く介護職にとって、食事や排せつ、入浴などの
3大介護に労力をとられがちですが、
レクリエーションも公的にやらなければならないものであり、
その効果は利用者の安定をもたらし、結果、
介護職の負担も減っていくものです。
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