介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
生活支援技術 問22

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 生活支援技術 問22 (訂正依頼・報告はこちら)

Lさん(79歳、男性、要介護2)は、介護老人保健施設に入所して1か月が経過した。
睡眠中に大きないびきをかいていることが多く、いびきの音が途切れることもある。
夜間に目を覚ましていたり、起床時にだるそうにしている様子もしばしば見られている。
介護福祉職がLさんについて収集すべき情報として、最も優先度の高いものを1つ選びなさい。

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この過去問の解説 (2件)

01

【大きないびき】や【いびきの音が途切れる】ことから、夜間の様子を観察し、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)を疑う必要があります。

そのため、睡眠時の呼吸状態を確認して、睡眠時に問題がないか観察しなくてはいけません。

選択肢1. 枕の高さ

×:改善策としては可能性がありますが、優先度は高くないため、今回の問いにおいては適切ではありません。

選択肢2. マットレスの硬さ

×:快適な睡眠には必要ですが、いびきとの関連性は低いため、適切ではありません。

選択肢3. 掛け布団の重さ

×:快適な睡眠には必要ですが、いびきとの関連性は低いため、適切ではありません。

選択肢4. 睡眠中の足の動き

×:足の動きを観察する必要があるのは、むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の場合ですが、いびきとの関連性は低いため適切ではありません。

選択肢5. 睡眠中の呼吸状態

〇:睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に無呼吸状態が繰り返される病気です。つまり、眠っている間に呼吸が止まっている状態のことをいいます。この症状には、起床時のだるさや睡眠時の大きないびきなどの特徴があるため、今回の問いにおいては、こちらの病気の可能性を第一に考えて優先する必要があります。

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02

この問題は「大きないびき」「夜間に目を覚ます」「起床時にだるそうにしている」という文面から睡眠時無呼吸症候群の可能性があることを推測し、それに対して介護福祉職が優先的にとるべき行動を選択する必要があります。

選択肢1. 枕の高さ

不正解です。

枕を高くしすぎると、気道が狭くなり、かえってイビキが生じやすくなります。

選択肢2. マットレスの硬さ

不正解です。

マットレスの硬さがあっていないと、身体が痛くなったりして睡眠の質の低下には繋がりますが、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるLさんに対しての情報収集として最優先ではありません。

選択肢3. 掛け布団の重さ

不正解です。

高齢者にとって重い布団は、身体に負担がかかり血行を阻害するともいわれますが、睡眠時無呼吸症候群の可能性があるLさんに対しての情報収集として最優先ではありません。

選択肢4. 睡眠中の足の動き

不正解です。

睡眠時無呼吸症候群の可能性があるLさんに対しての情報収集として、足の動きの観察は適していません。

選択肢5. 睡眠中の呼吸状態

正解です。

睡眠時無呼吸症候群の可能性があるLさんに対しての情報収集としては、呼吸状態の確認が最優先になります。

「いびきの音が途切れることもある」との情報もあるため、そのタイミングで観察するといいかもしれません。

まとめ

睡眠時無呼吸症候群は、合併症として高血圧、脳卒中、心筋梗塞などを引き起こす可能性があります。

観察と同時に医師や看護職員に報告、連絡をするようにしましょう。

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