介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
生活支援技術 問21

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 生活支援技術 問21 (訂正依頼・報告はこちら)

消化管ストーマを造設した利用者への睡眠の介護に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 寝る前にストーマから出血がある場合は、軟膏(なんこう)を塗布する。
  • 寝る前に、パウチに便がたまっていたら捨てる。
  • 寝る前に、ストーマ装具を新しいものに交換する。
  • 便の漏れが心配な場合は、パウチの上からおむつを強く巻く。
  • 睡眠を妨げないように、パウチの観察は控える。

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この過去問の解説 (2件)

01

ストーマ増設した利用者への介護職がしてよい支援としては、「排泄物を捨てること」と「専門的な管理を必要としないストーマ装具の交換」になります。

便が溜まりすぎると重みで装具に負担がかかり、漏れの原因となるため、パウチの1/3~1/2程度溜まったら破棄の目安になります。

睡眠の妨げにならないタイミングで実施するようにしましょう。

選択肢1. 寝る前にストーマから出血がある場合は、軟膏(なんこう)を塗布する。

不正解です。

出血がある場合には医師や看護師に報告することが適切です。

選択肢2. 寝る前に、パウチに便がたまっていたら捨てる。

正解です。

睡眠中に便を捨てることになると、睡眠の妨げになる可能性があります。

選択肢3. 寝る前に、ストーマ装具を新しいものに交換する。

不正解です。

特に装具に問題がなければ新しいものに交換する必要はありません。

選択肢4. 便の漏れが心配な場合は、パウチの上からおむつを強く巻く。

不正解です。

腹圧をかけてしまったり装具が圧迫されてしまい、漏れにつながってしまう可能性があります。

選択肢5. 睡眠を妨げないように、パウチの観察は控える。

不正解です。

漏れなどないか観察をする必要があります。

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02

消化管ストーマは疾患を主な原因に手術によってつくられた便の排泄口で人口肛門とも呼ばれるものです。消化管ストーマの取扱いは医療行為とされる行為もあり、手順や注意事項を把握する必要があります。

選択肢1. 寝る前にストーマから出血がある場合は、軟膏(なんこう)を塗布する。

不正解です。

ストーマ利用者の観察は重要ですが、出血など明らかな異常がある場合には医療者への報告を行うことが適切です。また介護職は自身の判断で処置できません。

選択肢2. 寝る前に、パウチに便がたまっていたら捨てる。

正解です。

睡眠中の処理を避けるため、寝る前に排泄物の処理を行うことは適切です。

選択肢3. 寝る前に、ストーマ装具を新しいものに交換する。

不正解です。

ストーマ装具交換を行うタイミングは汚れたり剝がれたりした場合と、3~5日に1度の交換が適切です。

寝る前の交換は必要ありません。

選択肢4. 便の漏れが心配な場合は、パウチの上からおむつを強く巻く。

不正解です。

ストーマは袋状のパウチの中に排泄物が溜まるのでパウチを圧迫させることは厳禁です。

選択肢5. 睡眠を妨げないように、パウチの観察は控える。

不正解です。

常に異常がないかの確認は大切な行為です。睡眠中であっても異常や排泄物の漏れがないか観察が必要になります。

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