介護福祉士の過去問
第36回(令和5年度)
生活支援技術 問23

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問題

介護福祉士国家試験 第36回(令和5年度) 生活支援技術 問23 (訂正依頼・報告はこちら)

Mさん(98歳、男性、要介護5)は、介護老人福祉施設に入所している。
誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん aspiration pneumonia)で入退院を繰り返し、医師からは終末期が近い状態であるといわれている。
介護福祉職が確認すべきこととして、最も優先度の高いものを1つ選びなさい。

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この過去問の解説 (2件)

01

誤嚥性肺炎を繰り返しているMさんに、口からの食物摂取を続けることはリスクがあります。

今回の問いにおいては、終末期が近いMさんの意志を反映しながら、今後の食事をどのように楽しんでもらうかを検討する必要があります。

選択肢1. 主治医の今後の見通し

×:検討内容としてはあり得ますが、優先度としては低いです。

選択肢2. 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)の発症時の入院先

×:すでに入退院を繰り返していることから、適切ではありません。

選択肢3. 経口摂取に対する本人の意向

〇:経口摂取を始めることに対しての本人の意志を確認することが最重要であると考えるため、こちらが適切です。

選択肢4. 経口摂取に対する家族の意向

×:本人に意志を確認できる場合は、家族の意向は最重要ではなくなるため、適切ではありません。

選択肢5. 延命治療に対する家族の希望

×:適切ではありません。

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02

人は最期を迎えるまで、人としての尊厳が尊重され、自分らしく生きる権利を持っています。

終末期においては、本人が望む医療・ケアについて、医療を含めた介護する側と話し合う、アドバンス・ケア・プランニングの取り組みが必要となってきます。

 

介護福祉職としての役割は、「残りの人生をどのように過ごしたいのか」「本人がどのような終末期を迎えたいか」といった本人の意思を確認し、代弁することでしょう。

選択肢1. 主治医の今後の見通し

不正解です。

必要な確認事項ですが、アドバンス・ケア・プランニングにおける介護福祉職が最優先するべき確認事項ではありません。

選択肢2. 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)の発症時の入院先

不正解です。

介護福祉職が最優先するべき確認事項ではありません。

選択肢3. 経口摂取に対する本人の意向

正解です。

介護福祉職の役割として、最優先するべきはMさんの意思確認をすることです。

本人が最期の時間をどのように過ごしたいのかを確認し、どのようなケアをしていくのかをチームで話し合います。

選択肢4. 経口摂取に対する家族の意向

不正解です。

Mさんが意思を伝えることが難しい場合には家族が判断することになります。

介護福祉職が最優先するべきはMさんの意思です。

選択肢5. 延命治療に対する家族の希望

不正解です。

介護福祉職の役割として、Mさんの意思確認をすることが最優先です。

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