介護福祉士 過去問
第37回(令和6年度)
問73 (介護の基本 問10)
問題文
次のうち、結核(tuberculosis)の予防対策に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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問題
介護福祉士試験 第37回(令和6年度) 問73(介護の基本 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、結核(tuberculosis)の予防対策に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
- 便座のアルコール消毒
- 肺炎球菌ワクチンの接種
- 紫外線を避けた生活
- 年に1回の胸部X線検査
- 50℃以上の温水によるリネン類の洗濯
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この過去問の解説 (3件)
01
結核は結核球菌によって引き起こされる感染症で、主に空気感染によって人から人へ広がります。
結核の対応策としては、おもに以下の通りです。
・早期発見・治療
・感染源対策
・定期的な健康診断
です。
×
結核は空気感染する病気であり、便座や物品を介して感染することは基本的にあまりありません。
また、アルコール消毒は結核菌に対してあまり効果はありません。
×
肺炎球菌ワクチンは肺炎球菌という別の細菌による肺炎を予防するためのものです。
×
紫外線を避ける生活と結核の予防は関係がありません。
〇
結核の早期発見のために、定期的な健康診断として胸部X線検査が推奨されています。
早期発見することで、発病初期に治療を開始でき、周囲への感染拡大を防ぐことができます。
×
結核菌は熱に弱い性質ではありますが、結核予防としてリネン類の高温洗濯が義務付けられていません。
通常は空気感染です。
まとめ
結核の予防策を問う問題では、「感染経路」と「早期発見・治療」が基本的な考えとなります。
他の感染症の対応策、予防対策と混同しないようにしましょう。
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02
正解は「年に1回の胸部X線検査」です。
結核の予防には、日常生活に気を配り、抵抗力を高めておくことも大事です。
具体的には、「適度な運動」「十分な睡眠」「栄養バランスのとれた食事」「禁煙」などがあります。
不適切
結核にアルコールは有効的ですが、予防対策としては不十分です。
主に空気感染によって拡大するので、換気やマスクを着用するなどの対策も必要になります。
不適切
結核には、肺炎球菌ワクチンではなくBCGワクチンが有効です。
不適切
結核菌は紫外線に弱いですが、紫外線を避けた生活は予防策として適切ではありません。
適切
結核の予防対策として、年に1回の胸部X線検査が推奨されています。
早期発見により早期治療も行え、結核の蔓延や重症化を抑制できるので適切といえます。
不適切
結核は空気感染なので、通常の洗濯で問題ありません。
今回は、結核(tuberculosis)の予防対策に関する問題でした。
結核の予防対策は、大きく分けて「感染予防」と「発病予防」の2つがあります。
感染予防は「BCGワクチン接種」「手洗い」「咳エチケット」「健康管理」
発病予防は「早期発見」「早期治療」「免疫力」
空気感染であることもしっかり覚えておきましょう。
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03
結核は、決して終わった感染症ではなく、
抵抗力の弱った高齢者が罹患する例があります。
空気感染するなど、正しい知識をもって予防することが重要です。
×:誤りです。
便座などに付着した菌を介して感染する「接触感染」は、結核の主要な感染経路ではありません。
便座のアルコール消毒は、ノロウイルスなどには有効ですが、
結核の直接的な予防対策としては適切ではありません。
×:誤りです。
肺炎球菌ワクチンは、
「肺炎球菌」によって引き起こされる肺炎などを予防するためのワクチンです。
結核の原因菌は「結核菌」であり、
結核の予防接種としてはBCGワクチンが知られています。
×:誤りです。
結核菌は紫外線に弱いという性質を持っています。
そのため、日光に当てることや紫外線照射は、
結核菌の殺菌に有効な手段とされています。
〇:正しいです。
胸部X線検査は、結核の早期発見に有効な手段です。
早期治療は本人の重症化を防ぐだけでなく、
周囲への感染拡大を防ぐという「二次予防」の観点からも
非常に重要な対策となります。
×:誤りです。
結核菌は、50℃程度の温度では死滅しません。
結核菌を死滅させるためには、80℃、10分間以上の処理が推奨されています。
選択肢の50℃の温水は、結核菌に対する消毒効果は不十分です。
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