管理栄養士 過去問
第26回
社会・環境と健康 問9

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問題

管理栄養士国家試験 第26回 社会・環境と健康 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

健康の「生物心理社会モデル」に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
  • 対象者のニーズを把握するために、有用である。
  • 疾病の病因の解明を優先する考え方である。
  • 病気のみを診るのではなく、病人を診る、という視点が根底にある。
  • 救命・疾患治療の医学の考え方を、さらに発展させたものである。
  • WHO憲章の健康の定義と共通性がある。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 2 です。

健康の「生物心理社会モデル」は患者を生物医学的要因だけではなく、心理学的要因、社会学的要因でもとらえ、これらが相互に作用し合うことを理解しようとするものです。

2.疾病の病因の解明を優先する考え方は生物医学モデルの考え方です。

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02

正解は 2 です。

社会・環境と健康/生活習慣(ライフスタイル)の現状と対策からの出題です。

生物心理社会モデルでは、健康に関する要因を
・生物学的要因(遺伝や細胞、神経等)
・心理学的要因(認知、感情、ストレス等)
・社会的要因(家族や地域の人、教育、経済状況、人種、文化等)
という3つの側面に分けて、それぞれの要因がどのように関係し合うかを理解しようとするものです。

正解の 2 では、病因の解明を優先するとありますので、上記3つの要因にはあてはまりません。

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03

1.対象者の背景にあるさまざまなニーズを把握することができます。

2.生物心理社会モデルは、従来の医学研究におけるさまざまな原因を分析してきた方法を改めたもので、個々を関連付けて組織化することで説明し、予測しようとする考え方です。
よって、2番が誤った答えとなります。

3.疾病とともに、疾病に罹患した人の健康に影響を及ぼした要因を解析するものです。

4.救命や治療医学から発展させ、患者の生物学的、心理学的、社会的な背景を考慮するものです。

5.WHOの憲章は健康の定義として、身体的、精神的、社会的に良好な状態としており、生物社会心理モデルと共通性があるといえます。

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