管理栄養士の過去問
第28回
基礎栄養学 問81
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問題
第28回 管理栄養士国家試験 基礎栄養学 問81 (訂正依頼・報告はこちら)
糖質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 空腹時には、アミノ酸からのグルコース合成が抑制される。
- 空腹時には、グルコースからの脂肪酸合成が促進される。
- 糖質摂取量の増加は、ビタミンB1必要量を減少させる。
- 急激な運動時には、グルコースから乳酸が生成される。
- 筋肉グリコーゲンは、脳のエネルギー源として利用される。
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この過去問の解説 (3件)
01
基礎栄養学/炭水化物の栄養からの出題です。
1.空腹時には糖新生が亢進するので、アミノ酸からのグルコース合成は促進されます。
2.空腹時にはグルコースをエネルギーとして使うことが優先されるので、脂肪酸合成は抑制されます。
3.糖質代謝にはビタミンB1が必要であるため、糖質摂取量が増加すればビタミンB1の必要量も増加します。
4.正しい記載です。急激な運動は嫌気的条件で行われ、解糖系の代謝産物として乳酸が生成されます。
5.脳のエネルギー源となるのは肝臓グリコーゲンで、筋肉グリコーゲンは使われません。
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02
グルコース(ぶどう糖)は、多くの生物の主たるエネルギー源となります。体内では、グリコーゲンとして蓄えられます。血中グルコース濃度が低下すると、エネルギーを確保するため、脂質やアミノ酸など糖質以外の物質からグルコースを合成します。これを糖新生といいます。
1、 空腹時には、糖新生が亢進し、アミノ酸からのグルコース合成が促進されます。
2、 空腹時には、糖新生が亢進するため、グルコースからの脂肪酸合成は抑制されます。
3、 糖質摂取量が増加すると、ビタミンB1必要量は増加します。これは、ビタミンB1が、エネルギーを産生する過程で必要な酵素の補酵素として働くためです。
4、 文章通りです。
急激な運動など嫌気的条件下では、グルコースの代謝産物として乳酸が生成されます。
5、 筋肉グリコーゲンは、グルコースが筋肉に蓄えられたもので、筋肉の収縮のためのエネルギー源となります。脳のエネルギー源となるのは血液中のグルコースです。血液中のグルコース濃度が低下すると、肝臓グリコーゲンが分解され、グルコースとして利用されます。
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03
1 空腹時には、アミノ酸からのグルコースの合成は促進されます。これは、血中グルコースの減少により、糖以外の成分からグルコースを供給しようとする糖新生という働きがおこるためです。
2 空腹時には、脂肪酸からのグルコースの合成は促進されます。
3 ビタミンB1は、糖代謝の補酵素としてはたらくため、糖の摂取量が増えると必要量が増加します。
5 筋肉グリコーゲンは筋肉の収縮のためにのみ利用されます。脳のエネルギー源として利用されるのは肝臓グリコーゲンです。
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