管理栄養士の過去問
第28回
応用力問題 問196

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問題

第28回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問196 (訂正依頼・報告はこちら)

46歳、男性。事務職。会社の健診で検査値の異常を指摘されて来院した。服薬なし。飲酒量は、毎日ビール大瓶2本。喫煙なし。身長168cm、体重84kg、ウエスト周囲長92cm、血圧136/88mmHg。空腹時の採血で血液検査値は、AST 36IU/L、ALT 64IU/L、γ-GTP 164IU/L、総コレステロール213mg/dL、HDL-コレステロール42mg/dL、トリグリセリド255mg/dL、血糖142mg/dL、インスリン10.4μU/mL、HbA1c 7.2%(NGSP)、クレアチニン0.76mg/dL。尿たんぱく(-)。腹部エコー検査で脂肪肝。

この症例の食事療法に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • アルコール量をエタノール換算で50g/日とする。
  • 炭水化物の摂取エネルギー比率を55%とする。
  • たんぱく質を0.6g/kg標準体重/日とする。
  • 摂取エネルギー量を2,400kca/日とする。
  • 脂肪の摂取エネルギー比率を10%とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.アルコール摂取量は、エタノール換算で25g/日以下とします。

2.炭水化物の摂取エネルギー比率は、50~60%とします。よって、正しい答えとなります。

3.たんぱく質制限は必要なく、1.0~1.2g/kg標準体重/日とします。

4.本症例の標準体重は62kg、摂取エネルギー量は身体活動量から標準体重×25~30kcalが適切といえます。
よって、62×25~30=1550~1860(kcal) が摂取エネルギー量となります。

5. 脂肪摂取エネルギー比率は、20~25%です。

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02

結果より肥満、高血糖、高トリグリセリド血症が分かります。

1.× 脂肪肝であるため、アルコール摂取量はエタノール換算で25g/日以下とします。

2.○ 炭水化物エネルギー比率は50~60%が適正です。

3.× 特にたんぱく質制限の必要はありません。
たんぱく質摂取量は1.0~1.2g/標準体重㎏です。

4.× 摂取エネルギーの目安は標準体重×25kcal/日です。この場合、標準体重は1.68×1.68×22≒62㎏
62㎏×25=1550kcalとなります。

5.× 適正な脂質エネルギー比率は20~25%です。

よって正解は2です。

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03

1、アルコール摂取量の目安は、エタノール換算で25g/日以下です。

2、炭水化物エネルギー比率は50~60%です。

3、たんぱく質は1.0~1.2g/kgが適正です。

4、摂取エネルギーは標準体重の計算より、1.68×1.68×22=62.10kg、62×25~30=1550~1810kcalとなります。

5、脂肪の摂取エネルギー比率は20~25%です。

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