管理栄養士の過去問
第26回
応用力問題 問191
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問題
第26回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問191 (訂正依頼・報告はこちら)
正常高値血圧の40~69歳の男性40名(降圧薬は服薬していない)を対象として、8週間の減塩教室を行った。教室開始前と終了後の血圧(収縮期血圧)を1回ずつ測定し、比較した。その結果、教室終了後の血圧が有意確率(危険率)5%で判断して、有意に低下した。
統計学的な解釈である。正しいのはどれか。1つ選べ。
統計学的な解釈である。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 参加者のうち、38名は血圧が低下したが、2名は低下しなかった。
- 参加者のうち、2名が降圧薬を必要とする状態となった。
- 他の集団で、この教室で用いた減塩プログラムを行うと、95%の確率で同じ結果が得られる。
- この減塩教室後に血圧が低下したという結果が偶然である確率は、5%未満である。
- 他の集団で、この教室で用いた減塩プログラムを行うと、血圧が5%低下すると予想される。
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この過去問の解説 (3件)
01
教室終了後の血圧低下が偶然である確率が5%未満であるということなので、正解は、4. となります。
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02
このことを踏まえて考えると、
1.「参加者のうち、38名は血圧が低下したが、2名は低下しなかった。」
2.「参加者のうち、2名が降圧薬を必要とする状態となった。」
→「有意確率(危険率)5%で判断して、結果的に有意に低下した」と問題文にはありますが、これは「5%の人が低下しなかった」という意味にはなりませんので、正しい答えとはいえません。
3.「他の集団で、同様の減塩プログラムを行うと、95%の確率で同じ結果が得られる。」
5.「他の集団で、同様の減塩プログラムを行うと、血圧が5%低下すると予想される。」
とありますが、統計処理というものは得られる結果から、偶然どうなるかというものを見るものであるため、別のグループで同じように調査をしたからといって、同じ結果が得られるということは考えられません。
4.「この減塩教室後に血圧が低下したという結果が偶然である確率は、5%未満である。」
→問題文中にある「危険率5%で有意に低下」という表現から、「有意確率(危険率)は5%未満である」ということが読み取れるので、正しい答えとなります。
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03
この場合の有意確率(危険率)5%未満とは、「教室終了後、血圧が低下した結果が偶然である確率は5%未満である。」ということです。
「偶然は5%未満であるから教室に参加し終了後は血圧が下がると考えてもよいことにしよう。」=有意に低下という判断となっています。
よって正解は4です。
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