管理栄養士の過去問
第24回
臨床栄養学 問133

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問題

第24回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問133 (訂正依頼・報告はこちら)

たんぱく質・エネルギー栄養障害患者に栄養補給を開始したところ、リフィーディング症候群(refeeding syndrome)を発症した。電解質異常として、正しいものの組合せはどれか。

  a 高リン血症
  b 高カルシウム血症
  c 低マグネシウム血症
  d 低カリウム血症
  • aとb
  • aとd
  • bとc
  • aとc
  • cとd

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この過去問の解説 (4件)

01

長期間の絶食などによって低栄養状態の患者が、急な糖摂取を行うと、リン、マグネシウム、カリウムが低下し、うっ血性心不全や浮腫、意識障害を起こします。

これをリフィーディング症候群と言います。

よって答えは5となります。

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02

リフィーディング症候群…長期間絶食状態が続いて低栄養状態の患者に、急速に栄養補給を行った際に起こることがある代謝性合併症。
絶食状態では糖質摂取量減少のためインスリン分泌が減少し、糖質の代わりに遊離脂肪酸とケトン体がエネルギー源として使われ、細胞内電解質(特にリン)が枯渇している。エネルギー源が脂質から糖質に急速に切り替わるとインスリン分泌が増加し、ブドウ糖だけでなくリン、カリウム、マグネシウムの細胞内取り込みが促進されるので低下する。

よって正解は5.cとdとなる。

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03

正解は 5 です。

臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントからの出題です。

リフィーディング症候群とは、極度の栄養不良状態の患者に、糖を中心とした多量の栄養素を投与することによって、血液中の電解質のバランスが崩れてしまう状態のことをいいます。体内の物質合成のためにリンやマグネシウム、カリウムが必要となりバランスが崩れます。
選択肢のうち、これに該当するのがcとdであることから、正解は 5 とわかります。

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04

正解は 5 です。

リフィーディング症候群とは、たんぱく質・エネルギー栄養障害患者に栄養補給を急いで大量の炭水化物を投与すると、血液中の電解質のバランスが崩壊し、低リン血症・低カリウム血症・低マグネシウム血症といった代謝異常を起こし、痙攣・眼振・筋力低下などの症状や水分貯留によって心機能障害や呼吸障害を起こすことを言います。

そのため、正しい組み合わせはcとdとなります。

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