管理栄養士の過去問
第29回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問28

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問28 (訂正依頼・報告はこちら)

情報伝達に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 副交感神経終末の伝達物質は、ノルアドレナリンである。
  • インスリン受容体は、細胞膜を7回貫通する構造をもつ。
  • グルカゴン受容体刺激は、肝細胞内でcGMP ( サイクリックGMP ) を生成する。
  • 細胞内カルシウムイオン濃度の低下は、筋細胞を収縮させる。
  • ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は、「ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する。」となります。

選択肢1. 副交感神経終末の伝達物質は、ノルアドレナリンである。

副交感神経は、休息や睡眠時に働き、中脳や仙髄から出て、筋や腺の近くで神経節を経由し、各支配臓器につながりますが、伝達物質は、アセチルコリンなので誤となります。ノルアドレナリン(のるエピネフリン)は、交感神経終末の伝達物質です。

選択肢2. インスリン受容体は、細胞膜を7回貫通する構造をもつ。

インスリン受容体は、チロシンキナーゼ共役型受容体です。細胞膜を7回貫通する構造をもつのは、アドレナリンやグルカゴンなどの受容体のGたんぱく質共役型受容体であり誤となります。

選択肢3. グルカゴン受容体刺激は、肝細胞内でcGMP ( サイクリックGMP ) を生成する。

グルカゴン受容体刺激は、Gたんぱく質、アデニレイートシクラーゼを活性化し、ATPを分解してcAMPを生成するので、誤となります。

選択肢4. 細胞内カルシウムイオン濃度の低下は、筋細胞を収縮させる。

細胞内カルシウムイオン濃度が上昇すると、筋細胞を収縮させるので誤となります。

選択肢5. ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する。

ステロイドホルモンは、受容体と結合し、遺伝子の転写を調節するので正となります。

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02

正解は 「ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する。」 です。

人体の構造と機能及び疾病の成り立ち/個体の恒常性(ホメオスタシス)とその調節機構からの出題です。

選択肢1. 副交感神経終末の伝達物質は、ノルアドレナリンである。

ノルアドレナリンは交感神経終末の伝達物質です。副交感神経終末の伝達物質はアセチルコリンです。

選択肢2. インスリン受容体は、細胞膜を7回貫通する構造をもつ。

インスリン受容体は酵素連結型受容体です。

選択肢3. グルカゴン受容体刺激は、肝細胞内でcGMP ( サイクリックGMP ) を生成する。

グルカゴン受容体刺激はcAMPを生成します。

選択肢4. 細胞内カルシウムイオン濃度の低下は、筋細胞を収縮させる。

細胞内のカルシウムイオン濃度が低下すると、筋細胞は弛緩します。

選択肢5. ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する。

正しい記載です。ステロイドホルモンが核内受容体に結合して遺伝子の転写を調節します。

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03

正解は 「ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する。」 です。

選択肢1. 副交感神経終末の伝達物質は、ノルアドレナリンである。

副交感神経終末の伝達物質は、アセチルコリンです。

選択肢2. インスリン受容体は、細胞膜を7回貫通する構造をもつ。

インスリン受容体は、インスリンと結合することにより、GLUT4が細胞膜上に現れ、細胞内へ糖が輸送されます。

選択肢3. グルカゴン受容体刺激は、肝細胞内でcGMP ( サイクリックGMP ) を生成する。

インスリン受容体は、cAMPを生成します。

選択肢4. 細胞内カルシウムイオン濃度の低下は、筋細胞を収縮させる。

細胞内カルシウムイオン濃度の低下は、筋細胞を弛緩させます。

選択肢5. ステロイドホルモンは、遺伝子の転写を調節する。

正答。ステロイドホルモンは生体膜を通過でき、遺伝子に作用します。

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