管理栄養士の過去問
第29回
臨床栄養学 問123
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問題
第29回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問123 (訂正依頼・報告はこちら)
栄養状態の指標と評価項目の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
- 末梢血リンパ球数 ------------------- 骨格筋量
- 血清トランスサイレチン値 ----------- 体脂肪量
- 血清トランスフェリン値 ------------- 骨量
- 血清レチノール結合たんぱく質値 ----- 筋たんぱく質量
- 尿中3-メチルヒスチジン量 ----------- 筋たんぱく質異化量
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この過去問の解説 (3件)
01
2.血清トランスサイレチン値から体脂肪量ではなく、体たんぱく質合成能を評価します。
血清に含まれるトランスサイレチン、トランスフェリン、レチノール結合たんぱく質を合わせてラピッドターンオーバープロテイン(RTP)と呼び、これは半減期が短いため、短期間の栄養状態を判定する動的栄養アセスメントの指標の1つです。
3.血清トランスフェリン値から骨量ではなく、体たんぱく質合成能を評価します。
4.血清レチノール結合たんぱく質値から筋たんぱく質量ではなく、体たんぱく質合成能を評価します。
5.3-メチルヒスチジンは骨格筋を構成するアミノ酸です。
骨格筋が分解することで、尿中に3-メチルヒスチジンが排泄されます。
よって、尿中3-メチルヒスチジン量から筋たんぱく質異化量を評価できるので正しい答えとなります。
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02
臨床栄養学/傷病者・要介護者の栄養ケア・マネジメントからの出題です。
1.末梢血リンパ球数は免疫機能の評価に用いられます。
2.血清トランスサイレチン値は、短期のたんぱく質の栄養状態などの評価に用いられます。
3.血清トランスフェリン値は、貧血の判定などに用いられます。
4. 血清レチノール結合たんぱく質値は、たんぱく質の栄養状態の判定などに用いられます。筋たんぱく質量ではなく、日中変動などをみます。
5.正しい組み合わせです。筋たんぱく質の分解によって遊離するため、尿中排泄量が指標となります。
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03
1:末梢血リンパ球数は、免疫機能の判定に用いられます。リンパ球指数(Ⅱ型リンパ球と正常小リンパ球の比較を行う)によって、ストレスの度合いを見ることができます。
2:血清トランスサイレチンは、急速代謝回転たんぱく質(RTP)の一つで、半減期は2~4日間です。短期間のたんぱく質栄養状態、代謝亢進、肝疾患の指標となります。
3:血清トランスフェリンは、急速代謝回転たんぱく質(RTP)の一つで、半減期は7~10日間。たんぱく質栄養状態、貧血の指標となります。
鉄欠乏性貧血では高値を示し、溶血性貧血・重度肝障害・慢性感染症などでは低値を示します。
4:血清レチノール結合たんぱく質は、急速代謝回転たんぱく質(RTP)の一つで、半減期は12~16時間と非常に短いため、たんぱく質栄養状態の日中変動の判定に用いられます。他に、代謝亢進および肝疾患の指標となります。
5:正答。尿中3-メチルヒスチジンは、尿検査によって計測されます。骨格筋に存在するたんぱく質で、筋たんぱく質が分解されたり、異化されることにより遊離し、95%が尿中に排出されます。
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