管理栄養士の過去問
第29回
臨床栄養学 問124

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 臨床栄養学 問124 (訂正依頼・報告はこちら)

60歳、男性。正常時体温36.0℃、入院時体温38.0℃。ベッド上安静となった。エネルギー必要量を推定する場合の活動係数とストレス係数の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • (活動係数) 1.2 -------- (ストレス係数) 1.0
  • (活動係数) 1.2 -------- (ストレス係数) 1.3
  • (活動係数) 1.5 -------- (ストレス係数) 1.0
  • (活動係数) 1.5 -------- (ストレス係数) 1.3
  • (活動係数) 1.5 -------- (ストレス係数) 1.5

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この過去問の解説 (3件)

01

活動係数は、
寝たきり:1.0
臥床(ベッド上安静):1.2
起床生活:1.3
です。

ストレス係数は、
37.0℃:1.2
38.0℃:1.4
39.0℃:1.6
40.0℃以上:1.8
です。

この問題の場合、まずベッド上安静であることから活動係数が1.2で、この時点で選択肢が1番と2番にしぼられます。
入院時体温が38.0℃であることからストレス係数は1.4となるので、先ほどしぼった2つの選択肢のうち、1.4に近い方の1.3をとって、2番が正しい答えとなります。

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02

正解は 2 です。

臨床栄養学/傷病者・要介護者の栄養ケア・マネジメントからの出題です。

傷病者の推定エネルギー必要量は、
基礎代謝量 × 活動係数 × ストレス係数 によって算出されます。

活動係数は、寝たきりであれば1.0~1.1、ベッド上で安静の場合は1.2、ベッド以外の活動もあるようなら1.3となります。ここではベッド上安静とあるため、1.2とわかります。

ストレス係数は、病態によって1.0~2.0程度を用います。体温が36℃から1℃上昇するごとに+0.2となるため、38.0℃であれば+0.4となります。最も近いのは1.3か1.5となります。

よって組み合わせから、正解は 2 とわかります。

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03

正解は 2 です。

推定エネルギー必要量の算出は、健常時と傷病時とでは異なります。

【健常時の場合】
基礎代謝量(kcal/日)×身体活動レベル(PAL)によって算出します。

身体活動レベル(PAL)
低い(Ⅰ):1.50(1.40~1.60)
ふつう(Ⅱ):1.75(1.60~1.90)
高い(Ⅲ):2.00(1.90~2.20)

【傷病時の場合】
基礎代謝量(kcal/日)×活動係数×ストレス係数によって算出します。

活動係数
寝たきり:1.0~1.1
ベッド上安静:1.2
ベッド以外での活動:1.3

ストレス係数
傷病の状態(熱傷、術後、がんなど)によって1.0~2.0の範囲の係数を用います。

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