管理栄養士の過去問
第29回
応用力問題 問193

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問題

第29回 管理栄養士国家試験 応用力問題 問193 (訂正依頼・報告はこちら)

21歳、男性、事務職。入社時健診で血清総コレステロールの高値を指摘されて来院した。父親が高LDL-コレステロール血症と狭心症で治療中であり、兄は心筋梗塞で突然死している。
身長170cm、体重66kg、ウエスト周囲長82cm、血圧132/80mmHg。両側のアキレス腱の肥厚を認める。空腹時の血液検査値は、総コレステロール364mg/dL、HDL-コレステロール54mg/dL、トリグリセリド110mg/dL、血糖102mg/dL、HbA1c 5.5%。肝、腎、および甲状腺機能は正常。

この症例の栄養管理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • たんぱく質の摂取量は、0.6g/kg標準体重/日とする。
  • 脂肪の摂取エネルギー比率は、15%とする。
  • 飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率は、7%以上とする。
  • コレステロールの摂取量は、200mg/日未満とする。
  • アルコールの摂取量は、エタノール換算で40g/日とする。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は 4 です。

1:たんぱく質を減らす必要はありません。

2:脂肪の摂取エネルギー比率は、20~25%とします。

3:飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率は、7%未満とします。

4:正答。高LDLが考えられるため、制限します。

5:アルコールの摂取量は、エタノール換算で25g/日とします。

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02

正解:4

コレステロールの摂取量は、200mg/日未満とします。

1.タンパク質の摂取量は腎臓疾患などがみられるわけではないので、特に減らす必要はないと考えられます。1.0〜1.1g/kg標準体重/日でよいと考えられます。

2.高LDLだと考えられるため、飽和脂肪酸の摂取量を少なくする必要があります。しかし脂肪の摂取エネルギー比率は減らす必要はなく20〜25%にします。

3.高LDLだと考えられるため、飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率は、7%未満とします。

5.アルコールの摂取量はエタノール換算で25g/日以下に抑えます。

参考になった数4

03

正解は 4 です。
応用力問題からの出題です。臨床栄養学/疾患・病態別栄養ケア・マネジメントに該当します。

1.たんぱく質の摂取量は1~1.2g/kg標準体重/日とします。

2.脂肪摂取エネルギー比率は20~25%とします。

3.飽和脂肪酸は総エネルギーの4.5~7%程度にします。

4.正しい記載です。コレステロールの多い食品に気をつけるため、200㎎/日未満を目安とします。

5.アルコール摂取量はエタノール換算で25g/日以下とします。

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