管理栄養士の過去問
第30回
栄養教育論 問112
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問題
第30回 管理栄養士国家試験 栄養教育論 問112 (訂正依頼・報告はこちら)
ソーシャルマーケティングの考え方を、大学生を対象とした栄養教育に応用した。マーケティング・ミックスの4Pのプロダクト(Product)を、「学生食堂で野菜メニューを主体的に選択する」とした場合の取組である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
- 対象集団の細分化のため、学生の野菜摂取行動の変容に対する準備性を調査した。
- 野菜摂取行動の変容の準備性別に、フォーカス・グループ・インタビューを実施した。
- プレイス( Place )として、学生食堂の受託企業と大学および学生代表からなる協議の場を設けた。
- プライス( Price )として、学生食堂で野菜メニューの割引を行った。
- プロモーション( Promotion )として、学園祭で、人気野菜メニューの試食イベントを開催した。
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この過去問の解説 (3件)
01
製品(Product)、価格(Price)、流通チャネル(Place)、プロモーション、販売促進(Promotion)
1. 対象集団の細分化のため、学生の野菜摂取行動の変容に対する準備性を調査することは、学生食堂で野菜メニューを主体的に選択する方法を考えるために必要な情報になるので正となります。
2. フォーカス・グループ・インタビューとは、グループダイナミクスを応用した情報把握の方法で、単独インタビューでは得られない情報を引き出すことが可能となります。野菜摂取行動の変容準備性別にフォーカス・グループ・インタビューを実施することで、対象者の情報を把握することができるので正となります。
3. Placeは、流通チャネルのことをいうので、協議の場を設けることは該当しません。よって誤となります。
4. 学生食堂で野菜メニューの割引を行うことは、Priceに該当するので正となります。
5. 学園祭で人気野菜メニューの試食イベントをすることで、販売促進となるので正となります。
よって正解は、3. となります。
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02
問題文は、「誤っているもの」を選ぶよう指示しているため、注意しましょう。
【マーケティング・ミックス】
Product(製品):商品やサービスのことです。
Price(価格):商品やサービスに見合った金額のことです。
Place(流通チャネル):商品やサービスを提供する場所、その経路のことです。
Promotion(販売促進):商品やサービスの情報をアピールします。
マーケティングミックスを行う際、マーケットリサーチとしてニーズ・ウォンツの把握を行い、マーケティング戦略を立てます。
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03
マーケティング・ミックスとは、企業がある製品を販売するためのマーケティング要素の組み合わせのことです。マーケティング・ミックスには、企業側の視点で考えられる4P(Product,Price,Place,Promotion)と消費者側の視点で考えられる4C(Customer value,Cost,Convenience,Communication)があります。
1:○
準備性の調査は選択肢2に繋がるため、適切であると言えます。
2:○
「フォーカス・グループ・インタビュー」とは、対象集団に対して行う面接・座談会形式のインタビュー調査です。ソーシャル・マーケティングを応用した栄養教育として適切であると言えます。
3:企業側と消費者側のコミュニケーションであるので、4Cの「Communication」と考えられます。「Place」とは企業側にとっての流通経路を指します。
4:○
「Price」とは企業が提示する価格を現します。
5:○
「Promotion」とは製品の宣伝や広告を指します。
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