管理栄養士の過去問 第30回 公衆栄養学 問153

1：×
国民健康・栄養調査は、国全体及び都道府県別に集計されています。
対象は国民生活基礎調査で設定された単位区から無作為抽出した地区内の世帯、
調査項目は身体・栄養摂取・生活習慣の状況などです。
実地は3年毎で、間の2年は簡易調査になります。

2：×
患者調査は、二次医療圏及び都道府県別に集計されています。
対象は医療施設を利用する患者、調査項目は推計患者数・平均在院日数・受診率などです。
3年毎に実地されています。

3：×
家計調査は、国全体で集計されています。
対象は統計抽出された全国の約9000世帯、
調査項目は家計の収入・支出や貯蓄・負債などです。
毎月実地されています。

4：×
乳幼児栄養調査は、国全体で集計されています。
前回の平成27年度調査においては、
国民生活基礎調査で設定された単位区から無作為抽出した地区内の、
6歳未満の乳幼児のいる世帯が対象でした。
調査項目は乳幼児の食の現状・生活習慣・健康状態などです。
10年毎に実地されています。

5：○
人口動態統計調査は、市町村別に集計されています。
対象は出生・死亡・婚姻・離婚・死産の全数で、
人口の変動を把握し、行政施策へ生かすことを目的とした調査です。

1：×
全世帯を対象に、厚生労働省が行います。栄養摂取量、生活習慣の状況を把握するために実施します。

2：×
都道府県別、2次医療圏(広域市町村単位)別に実施されます。厚生労働省により、入院患者の状況や受診率などを元に医療機関を利用する患者の状況を把握するために行います。

3：×
総務省により、全国の全世帯を対象に行われます。
世帯収入や消費支出、貯蓄などを調査する標本調査です。

4：×
厚生労働省が授乳及び離乳食、幼児食の現状、子どもの生活習慣などを調査します。
全国の乳幼児を対象とする標本調査です。

5：○
人口動態統計は市町村別に実施されます。
出生、死亡、婚姻、離婚、死産の5つの件数を集計し、人口の動きを把握する全数調査です。

正解は（５）です。

１．✖
国民健康・栄養調査は、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにし、国民の健康増進を図ることを目的として実施しています。
実施系統は、
厚生労働省 ― 都道府県・政令市・特別区 ― 保健所 ― 調査員 ― 対象者
となります。

２．✖
全国の医療施設を利用する患者を対象として、
傷病の状況等の実態を把握するため、
病院の入院は二次医療圏別、病院の外来及び診療所は都道府県別に調査を実施しています。

３．✖
家計調査は全国の世帯を調査対象とし、
国民生活の家計収支の実態を把握する目的で、
毎月調査を実施しています。

４．✖
全国の乳幼児の栄養方法及び離乳食・幼児食の状況等の実態を把握し、
母乳育児の推進や乳幼児の食生活の改善を図ることを目的として実施しています。
実施系統は、
厚生労働省－都道府県・政令市・特別区－保健所－調査員－世帯
となります。

５．〇
人口動態統計調査は、「戸籍法」及び「死産の届出に関する規程」により届け出られた出生、死亡、婚姻、離婚及び死産の全数を対象としています。
市区町村は、その届出を受けたとき、
その届書等に基づいて人口動態調査票を作成し集計します。