管理栄養士の過去問
第31回
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40

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問題

第31回 管理栄養士国家試験 人体の構造と機能及び疾病の成り立ち 問40 (訂正依頼・報告はこちら)

妊娠と分娩に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
  • 受精した日を妊娠0週0日とする。
  • 妊娠43週の分娩は、正期産である。
  • ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、白体から黄体の形成を促す。
  • 糖尿病がある妊婦は、巨大児分娩の頻度が高い。
  • 浮腫は、妊娠高血圧症候群の定義に含まれる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 最終月経開始日を0週0日とします。

2. 妊娠37週0日~41週6日までの出産を正期産とします。また、妊娠22週0日~36週6日までの出産を早産、妊娠42週0日以降の出産を過期産といいます。

3. ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、プロゲステロンの産生維持を担います。黄体形成を担うホルモンは、黄体形成ホルモン(LH)です。

4. 正解です。妊婦が糖尿病だと胎児も高血糖となるため、インスリンが多量に分泌されます。このインスリンの分泌増加が胎児の体重増加を促し、巨大児になると考えられています。

5. 浮腫は妊娠高血圧症候群に含まれません。日本産婦人科学会では、妊娠高血圧症候群を、「妊娠20週以降、分娩12週まで高血圧がみられる場合、または高血圧にたんぱく尿を伴ういずれかで、かつこれらの症状が単なる妊娠の偶発合併症によるものではないもの」と定義しています。

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02

正解:4

1 . 最終月経初日を妊娠0週0日とします。

2 . 妊娠22週から36週までの出産を早産、
妊娠37週から41週までの出産を正期産、
妊娠42週以降の出産を過期産といいます。

3 . 黄体形成を促進させるのは黄体形成ホルモンです。
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、妊娠初期に多く分泌され、黄体ホルモンの分泌を持続させ、妊娠を維持します。

4 . 糖尿病がある妊婦は、血糖値が高く胎児も高血糖になります。胎児は血糖上昇を抑えるためインスリンの分泌
が増え、巨大児になるリスクが増します。

5 . 妊娠高血圧症候群とは妊娠20週目以降、分娩後12週まで高血圧がみられるか、高血圧とたんぱく尿を伴う場合のことをいいます。

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03

正解は4です。

1.×
最終月経の開始日を妊娠0週0日としています。

2.×
妊娠43週の分娩は、過期産です。
妊娠22週~36週までを早産
妊娠37週~41週までを正期産
妊娠42週以降を過期産としています。

3.×
ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)は、ペプチドホルモンの1つで、妊娠の最初の1/3の期間に卵巣を刺激し、エストロゲンとプロゲステロンを分泌させ妊娠を維持させる役割があります。
また妊娠初期に胎盤の絨毛から尿中に大量に分泌されるので、妊娠の早期判断(免疫学的妊娠反応)に用いられます。
黄体の形成を促すホルモンは、黄体形成ホルモンで、下垂体前葉から分泌されます。

4.〇
糖尿病がある妊婦は、血糖値のコントロールが出来ていないと、胎児に流れる血液も高血糖状態となり、胎盤を通してブドウ糖が過剰に胎児に供給され、成長因子であるインスリンが過剰分泌され、出産時の体重が4000gを超える巨大児分娩の頻度が高くなります。

5.×
浮腫は、妊娠高血圧症候群の定義には含まれません。
妊娠高血圧症候群は、妊娠20週以降、分娩後12週までに高血圧がみられる場合、または高血圧にたんぱく尿を伴う場合のいずれかで、かつこれらの兆候が偶発合併症によらないものとされています。
病型分類としては、妊娠高血圧腎症、妊娠高血圧、加重型妊娠高血圧腎症、子癇があります。

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